2018 Fiscal Year Research-status Report
術前の呼吸・循環動態安定化に向けた次世代デバイスを用いた実証研究
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18K17495
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
田中 範佳 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (40707337)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 術前不安 / 循環・呼吸動態 / モニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
術前の高い不安に起因するストレス反応による呼吸・循環系への負荷で生じる心血管系合併症の誘発は問題であり、異常の早期発見と最適な看護実践に繋げるためにリアルタイムで患者の呼吸・循環動態を把握することが求められている。術前の患者の呼吸・循環動態は手術の麻酔導入まで常に変動するため、看護介入の判断や介入による効果について呼吸・循環動態の変動を含めた評価を視覚的に容易に測定できる看護用具が必要である。平成30年度は、リアルタイムで患者の呼吸・循環動態を把握するために開発した非侵襲・非接触型の次世代デバイスの看護用具に関して、臨床にて問題なくデータ測定ができるか検討し準備を行った。臨床で非侵襲・非接触型の次世代デバイスを使用するにあたり、センサーの大きさやソフトウェア等の問題点が明らかとなった。これらの問題点については変更や改良・修正等によって解決することができた。次年度に予定する臨床研究を実施するための研究実施機関への協力依頼を行い、研究の実施に伴う個人情報管理者の選定をはじめ、有害事象等が生じた場合の対応について協力を得ることができた。そして、具体的な研究対象者の選択基準・除外基準、中止基準、予定症例数、研究実施方法等について実施可能な内容となるよう検討し計画書を作成することができた。研究実施機関の倫理審査委員会の審査を受け承認後にデータ収集を開始する予定である。次年度は臨床研究を実施し、研究を展開させていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
開発した非侵襲・非接触型の次世代デバイスの臨床応用として、問題なく使用できる準備を整えることができた。研究実施機関の受け入れをはじめ、具体的な研究方法について計画書を立案できた。研究実施機関の倫理審査委員会の審査を受け、承認後にデータ収集を開始する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度は研究を実施し、次年度に向けてどのようなリアルタイムに患者の呼吸・循環動態を把握した上で看護介入の判断や介入による効果について検討を進めていく。
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Causes of Carryover |
術前の高い不安に起因するストレス反応に伴う呼吸・循環系への影響を測定するための機器の準備のため、前倒し支払請求を行った。機器の準備ができたことによって研究実施機関への協力依頼や計画書を早期に着手することができた。また、事前に研究実施のシミュレーションを行うことができ機器の使用に伴う問題回避をすることができた。
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