2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of patient-participatory nursing program to ease dietary intake difficulties during hematopoietic stem cell transplantation
Project/Area Number |
18K17498
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
脇口 優希 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (90520982)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 造血細胞移植 / 食事摂取困難 / 看護介入プログラム / 移植看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
【2021年度】 ①医療者へのインタビュー調査:昨年度に引き続き、国内の移植施設を2施設追加し、1年以上勤務している医師・看護師・栄養士を対象にグループインタビューを行った。そこでは、専門家毎に異なる視点で患者アセスメントを行い、連携しながら多面的な介入が行われている様相が明らかになった。しかし、栄養管理を維持することができても、最終的に経口摂取を回復するためには、患者への心理的アプローチを含む個別対応が重要であり、その点について有効な方略が見いだせていないことが明らかになっている。調査成果をまとめ、国内の学会誌に公表予定である。 ②看護ケアプログラムの枠組みとなる状況特定理論(situation specific theory: SST)の構築:昨年度の成果に加え、個人の食事への価値観や食習慣、嫌悪形成のメカニズムなどに関する文献検討を追加した。また、移植患者の意味づけに関する概念分析を行い、より構造化することで食事摂取困難をもたらす要因と対応する看護介入について仮説を見出した。今後、個々の看護介入の有効性については検証を行う予定である。この枠組みの基盤となる2017年度から継続してきたインタビュー調査の成果は、米国の学会誌に公表予定である。 【研究期間】 当事者へのインタビュー調査を軸に看護介入プログラムを開発する予定であったが、COVID-19の影響により患者会の中止や病院への立ち入りが禁止されたことから、研究計画の修正に至った。一方で、Web会議システムが一般化したことにより、施設横断的なインタビュー調査を実施できた。移植医療・看護は実施できる施設が限られることや、患者の個別性が高く一般化しづらいという背景もあり、複数施設の状況を把握することは大変有意義であった。当初とは異なる手法を取らざるを得なかったが、今後感染状況に合わせて当事者の声をプログラムに取り入れる手段を検討し実施していく予定である。
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Research Products
(1 results)