2018 Fiscal Year Research-status Report
The development of an educational program for developing nurses negotiation-competency with the people with schizophrenia living in a community
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18K17512
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Research Institution | Shikoku University |
Principal Investigator |
藤代 知美 四国大学, 看護学部, 准教授 (60282464)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 精神看護 / 交渉 / コンピテンシー / 地域生活支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度の研究目標は、統合失調症をもつ人の在宅生活を支援する看護師の交渉コンピテンシーの特質や課題を明らかにすることであった。 まず、精神看護における交渉の特質について、文献検討を行った。医学中央雑誌にて、キーワード「交渉」「精神看護」で会議録を除いて検索した13件から、研究目的に合致する2文献を抽出した。次に、EBSCOにてキーワード“negotiation”“competency”“psychiatric nursing”で、“forensic”を除いて検索した7件から、精神障害をもつ移民への看護、セラピーの中での交渉、英語以外の言語の文献を除き、研究目的に合致する4文献を抽出した。 同様に、精神看護のコンピテンシーに関する文献検討を行った。医学中央雑誌にて、キーワード「コンピテンシー」「精神看護」で会議録を除いて検索した145件から、研究対象が学生や新人看護師であるものと、文献研究を除き、研究目的に合致する10文献を抽出した。次に、EBSCOにてキーワード“psychiatric nursing competencies”で検索した38件から、学生を対象とする文献、英語以外の言語の文献を除き、研究目的に合致する5文献を抽出した。 現在までにマトリックス方式にて対象文献の整理を終了し、2019年度の目標である看護師が行う交渉の実態調査を行うために、質的に分析中である。 なお、研究計画当初は、交渉コンピテンシーの特質や課題を明らかにするために、面接調査を行う予定であったが、十分な文献が得られたことから、文献によるアンケート用紙作成へと計画を修正している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度に看護師の交渉コンピテンシーの実態を明らかにする実態調査研究を行うため、2018年度は交渉の特質を質的に明らかにすることが目標であった。しかし、所属大学の教員欠員により、研究エフォートが著しく低下した。 研究着手後は、文献検討を丁寧に実施したことにより、当初計画していた面接調査から文献研究に変更することができたため、3か月程度の遅れに軌道修正することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度前半は、研究協力者との会議を繰り返し、精神科看護師が統合失調症をもつ人と交渉するための学習ニードを明らかにすることを目的としたアンケート用紙を作成し、郵送にて配布する。併せて、2018年度に実施した文献検討結果を、学会発表ならびに学会誌に投稿する準備を行う。 2019年度後半は、2020年度に作成する教育プログラムに活用するため、回収したアンケートの集計・因子分析を行い、学習ニードの構成要素を特定化する。
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Causes of Carryover |
文献検討を丁寧に実施したことにより、当初計画していた面接調査から文献研究に変更することができた。また、所属大学の教員欠員による研究エフォートの低下からも、研究方法を再検討する必要もあった。これらのことにより、面接調査のために予定していた謝礼代、旅費、テープ起こし代が不要となった。 2019年度は、研究の遅れを取り戻すため、2018年度に面接調査で使用予定であった予算を、アンケート配布やデータ処理の際のアルバイト代にあて、スピードアップを図る。
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