2021 Fiscal Year Research-status Report
術後膵臓がん患者が前向きに生きるための外来看護支援プログラムの開発
Project/Area Number |
18K17533
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
安田 弘子 群馬パース大学, 看護学部, 助教 (90805904)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 術後膵臓がん / 苦悩 / 看護学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、手術療法を受けた膵臓がん患者が、術後補助化学療法を継続するなかでかかえる苦悩を質的帰納的に明らかにすることにより、残された時間をその人らしく前向きに生きるための外来看護支援プログラムを開発することを目的としている。今年度の目標は、以下の2点とした。 1.手術療法を受け、術後補助化学療法中の膵臓がん患者が抱える苦悩の調査 手術療法後に術後補助化学療法を継続している膵臓がん患者の苦悩を明らかにすることを目的に、面接調査の実施を計画した。本学の研究倫理審査委員会を受審し承認を受けた。研究実施施設における研究倫理審査委員会を受審後、面接調査を開始できるように、研究実施施設との調整を図っていた。しかしながら、新型コロナウィルス感染症が拡大し、新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置が実施されたことなどにより、患者選定や面接調査について、研究実施施設との調整が難渋している。現在も、患者選定や調査方法について実施施設と調整を図っている。 2.手術療法を受け、術後補助化学療法中の膵臓がん患者が前向きに生きるための外来看護支援プログラムの構成要素の抽出と原案の考案 面接調査で得られたデータを分析した後、その結果をもとに外来看護支援プログラムの考案できるように、外来看護支援に関する資料を収集した。患者への支援として、管理栄養士と連携して栄養サポートを行うことや揺れ動く感情の波に合わせた心理的サポートが重要である。また、術後補助化学療法の副作用緩和へのケアをする必要がある。引き続き、術後膵臓がん患者への外来看護支援に関する資料を収集している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症が拡大し、新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置が実施されるなどにより、面接調査の実施が困難な状況が続いていた。これまでにも、調査方法について研究実施施設と調整を図っていたが、現在も調整が難渋している。 また、研究者が産前休暇および育児休業を取得していたため、その期間は研究が中断した。
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Strategy for Future Research Activity |
手術療法を受け術後補助化学療法中の膵臓がん患者に対する調査ができるように、患者選定や感染を予防しながら調査する方法について再度検討し、研究実施施設と引き続き調整を図る。
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Causes of Carryover |
今年度は、予定していた学会への参加ができなかったこと、面接調査の実施に至らなかったことにより、旅費や交通費、謝金等の経費が次年度に持ち越しとなった。 今後、面接調査を開始した際に、データ収集のための交通費に活用する。また、データの分析の際に専門家の助言を受けるための交通費や謝金に活用する。本研究に関する情報交換や研究発表のための学会参加費として活用する。
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