2022 Fiscal Year Research-status Report
術後膵臓がん患者が前向きに生きるための外来看護支援プログラムの開発
Project/Area Number |
18K17533
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
安田 弘子 群馬パース大学, 看護学部, 助教 (90805904)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 術後膵臓がん / 外来通院 / 術後補助化学療法 / 思い / 看護学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、手術療法を受けたあと、外来通院にて術後補助化学療法を継続する膵臓がん患者が、残された時間をその人らしく前向きに生きるための外来看護支援プログラムを開発することである。新型コロナウィルス感染症の感染拡大・蔓延の影響により研究実施施設との調整が難渋していたため、研究者・研究協力者間で当初の研究計画に立ち戻り、研究実施施設、研究方法および研究対象者について対策を検討した。その結果、研究計画を一部変更し、本研究に取り組むこととした。今年度の目標は、以下の2点とした。 1.手術療法を受け、外来通院にて術後補助化学療法を継続している膵臓がん患者の思いの調査:手術療法を受け、外来通院にて術後補助化学療法を継続する膵臓がん患者の思いを明らかにし、その結果より患者の思いに合わせた外来看護支援の方法を検討することとした。研究に先駆け、研究協力機関に所属する研究協力者に対し、本研究の概要を説明し本研究に協力して頂くことに承諾して頂いた。本学の研究倫理審査委員会より承認を得たため、今後は研究協力機関での研究倫理審査を受審後、面接調査を開始する予定である。 2.手術療法を受け、外来通院にて術後補助化学療法を継続する膵臓がん患者が前向きに生きるための外来看護支援プログラムの構成要素の抽出と原案の考案:面接調査で得られた結果より、外来通院にて術後補助化学療法を継続する膵臓がん患者が前向きに生きるための外来看護支援プログラムを考案できるように、術後膵臓がん患者への外来看護支援に関連する先行研究を精読した。ここでは、進行膵臓がん患者に対しては治療効果を自覚した時期に限りある人生に意味を見いだせるように、家族を含めた看護介入が必要であることや外来治療を受ける患者へは、多職種チームの連携が必要であることが述べられており、これらの知見を外来看護支援プログラムの考案時に活用することとする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の感染拡大・蔓延の影響により、面接調査の実施が困難な状況が続いていた。対象者の選定や調査方法等について、研究実施施設と何度か調整を図ったが難渋していたため、研究者・研究協力者間で当初の研究計画に立ち戻り、研究協力機関、研究方法および研究対象者について対策を検討した。その結果、研究計画を一部変更し、本研究に取り組むこととした。以上より、当初の予定より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、以下の研究計画に沿って進める。 1.手術療法を受け、外来通院にて術後補助化学療法を継続している膵臓がん患者の思いの調査:研究実施施設より、本研究に協力して頂くことに承諾していただいたため、今後は、手術療法を受け、外来通院にて術後補助化学療法を継続する膵臓がん患者の思いを面接調査により明らかにする。本学の研究倫理審査委員会より研究計画について承認を得たため、今後は研究協力機関での研究倫理審査を受審後、面接調査を開始する。得られたデータを質的帰納的に分析し、その結果より患者の思いに合わせた外来看護支援の方法を検討する。 2.手術療法を受け、外来通院にて術後補助化学療法を継続する膵臓がん患者が前向きに生きるための外来看護支援プログラムの構成要素の抽出と原案の考案:面接調査にて明らかになった結果より、手術療法を受け、外来通院にて術後補助化学療法を継続する膵臓がん患者が前向きに生きるための外来看護支援プログラムの構成要素を抽出し、原案を考案する。 3.プレテストの実施・評価:3人ほどの術後膵臓がん患者に研究協力を依頼し、同意が得られた場合は、外来看護支援プログラムの原案に沿って実施する。 実施後は、面接調査および質問紙調査により外来看護支援プログラムの評価を行い、その結果を踏まえて、外来看護支援プログラムの原案を修正し完成させる。
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Causes of Carryover |
今年度は、新型コロナウィルス感染症の感染拡大・蔓延により面接調査の実施に至らなかったことにより、旅費や交通費が次年度に持ち越しになった。 今後は、面接調査や研究に関する会議のための交通費に活用する。また、データ分析の際に、専門家に助言を受けるための交通費や謝金に活用する。本研究に関連する情報収集や研究発表のための学会参加費として活用する。
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