2020 Fiscal Year Research-status Report
がん罹患後に離職した就労世代のがん患者に対する支援プログラムの開発
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18K17546
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
小林 成光 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 助教 (10751414)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | プログラム開発 / 就労 / 看護支援 / がん |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,就労世代のがん患者に対する就労継続のための看護支援プログラムを開発し,その有用性を検討することである. 研究3年目である2020年度は,昨年度実施した「就労世代のがん患者に対する就労支援の在り方に関する文献レビュー(研究1)」,「就労を継続する通院治療中のがん患者の体験に関する文献レビュー(研究2)」の研究結果を基に,看護理論を活用し看護支援モデルを作成した.その後,作成した看護支援モデルに基づき,就労を継続する通院治療中のがん患者に対する看護支援プログラムを考案した. 研究3では,考案した看護支援プログラムを精練し,「就労を継続する通院治療中のがん患者に対する看護支援プログラム」を開発するため,10名のエキスパートナースを対象に,研究者が考案した看護支援プログラムの内容に関するインタビュー調査を行った.対象者の背景は,10名のうち6名ががん看護専門看護師の資格を有し,看護師経験年数は約20年であった.所属施設はがん診療拠点病院が8名,教育機関が2名であった.今後は,対象者から得られた質的データ(逐語録)を質的帰納的に分析する予定である.また,これらの研究から導き出された結果に基づき,看護支援プログラム精練・作成し,看護支援プログラムの実現可能性を検証するため,数名の患者を対象にパイロットスタディを実施する予定である.なお,研究1「就労世代のがん患者に対する就労支援の在り方に関する文献レビュー」は国際誌に投稿中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
covid-19による影響により,研究計画に基づく研究の実施(主に対象者のリクルート)に時間を要したため.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,研究3から導き出された研究結果に基づき,看護支援プログラムを作成し,看護支援プログラムの実現可能性試験を実施する予定である.
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Causes of Carryover |
Covid-19の影響により、当初計画していた学会への参加、研究班会議の設定などを実施することができなかったため。
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