2020 Fiscal Year Research-status Report
遠隔地在住のため面会が困難な母親への愛着形成ツールの開発
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18K17560
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
田中 一枝 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (00806804)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 新生児集中治療室 / 面会 / 遠隔地 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、離島などの遠隔地に居住する等の物理的な問題により面会を制限されるNICU患児の家族に対して、インターネット環境を通じて子どもの様子を見る(疑似面会)することができ、テキスト等での医療者とのコミュニケーション(疑似交換ノート)がとれるFCCのケアのツールを開発すること、普段使用されている日記帳と結果を比較し、模擬面会・交換ツールの特徴を明らかにすることを目的に調査を行っている。遠隔地在住における模擬面会ツールの開発については、1段階目の調査の模擬面会ツールを利用していない母親(対照群)の思いについて明らかにした。母親の思いは【空白の時間を少しでも埋められて心を前に押してくれた】【看護者の寄り添いに感動した】【自分の余裕がない中で子どもの記録として残してくれた】【成長した子どもに自身の頑張りと医療者への感謝を伝えたい】であった。模擬面会ツール群については、現在その効果についてデータ収集を行い分析を行っている段階である。模擬面会ツールにおいては、リアルタイムにスタッフとのやりとりができることでの母親への効果やスタッフとの関係構築に影響を与えている可能性についても分析を行っている。また愛着評価ツールを利用して愛着形成の程度にどのような変化がみられるかについても現在分析中であるが、日記帳群と模擬面会ツール群において、利用方法の違いがあるため、両群間の差がみられる可能性がある。リアルタイムにやりとりできることでの効果についても明らかに出来ると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19パンデミックの影響で、入院患者への調査が遅れた。現在は調査期間を当初の予定より延長して行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在調査を延長して行っているため、データ分析などの人材を効果的に取り入れていくことでデータ分析を円滑に進めていく必要がある。
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Causes of Carryover |
COVID-19のパンデミックにより、調査に遅れが生じたため。次年度使用額については人材雇用を行い分析を円滑に進められるようにしていく。
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