2021 Fiscal Year Annual Research Report
Citizen volunteer experience and understanding of dementia at a dementia cafe
Project/Area Number |
18K17600
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
菅沼 真由美 山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (50597028)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 認知症 / 認知症カフェ / 市民ボランティア |
Outline of Annual Research Achievements |
認知症カフェ(以下カフェ)参加の市民ボランティア女性10名に、認知症を正しく理解し、適切なかかわりができるための支援方法を検討するために、認知症の理解と対応について半構造化面接で調査した。 認知症は症状が人により異なるが、誰もがなり自身も当事者になる病気と捉え、何もわからないと偏見の目で見られるが、自尊心や自立心がある人として認識していた。認知症の人への対応は、敬意をもち、相手の状態に合わせて対応すること、認知機能低下による発言には否定せず受けとめること、その人のできること、特性を活かせるように支援することと理解していた。危険が伴う場合の関わり方や、暴言などの症状への対応はカフェでの研修で学ぶことが必要と考えていた。 カフェでの認知症の人と直接関わり、認知症の病状や対応方法の研修後、認知症の病状を理解し、自分と変わらない1人の生活者として認知症の人として認識していた。さらに、認知症の人を1人の人として尊重し、相手の状態や個別性を踏まえた対応を考えられていた。ボランティア1人1人が認知症の人の実像を理解し、当事者意識を持つことは、認知症に対する偏見をなくし、適切な対応につながると考えられる。認知症サポーター養成講座などの座学とともに、認知症の人と直接接することは、認知症の人の正しい理解を深める機会になりうると考える。 カフェでの研修について、危険を伴う行動などは、専門職の支援が必要であると考えていた。認知症の人への対応方法をボランティア同士で共有し、行動心理症状や危険を伴う行動への対応方法を学べる教育方法の検討の必要性が示唆された。また、認知症になってもその人らしく住み慣れた地域で暮らし続けることを可能にする地域づくりのために、ボランティアがカフェでの認知症や対応方法の体験を、地域の人に伝えることが期待される。
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Research Products
(2 results)