2019 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of tongue training in with obstructive sleep apnea patients
Project/Area Number |
18K17673
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
村上 愛由 徳島大学, 病院, 医員 (30726609)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 睡眠時無呼吸症 / 舌 / 機能訓練 / AHI |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、睡眠時無呼吸症の患者を対象に、舌の機能訓練により睡眠時無呼吸症の症状軽減と治療効果について検討することである。被験者として、当院医科もしくは近医より睡眠時無呼吸症の診断が下され、口腔内装置の治療を希望した患者群とした。 まず本研究の目的を検証する前に、睡眠時無呼吸症の12名の患者に対して骨格的な検討を行った。通報に従って作製した口腔内装置により、睡眠時無呼吸低呼吸指数が15を基準に高い群と低い群で骨格的な特徴を精査した。骨格的な要素を計測するために、エックス線規格写真を用いて骨格計測をした。その結果、上下顎の前歯がやや舌側に傾斜している患者の方が、口腔内装置による治療香があることが示された。この研究に関しては、2019年の国際睡眠学会にて、ポスター発表を行った。 次に、39名の口腔内装置による治療を行っている患者のうち、無作為に14名の患者を選択し、舌の機能訓練を行う装置を提供し、毎日機能訓練を行うことを指示した。舌の機能訓練はすでに市販されている嚥下障害などの患者に対するトレーニング装置である。使用方法に関しては、メーカー指定の方法で行うこととした。そこで、比較的使用頻度の高い患者を抽出した。その結果、4名の患者が舌の機能訓練を積極的に行った。4名のうち1名のみが睡眠時無呼吸低呼吸指数の半減を認めたが、残りの患者に関しては減少を認めなかった。そのため、本研究の目的である舌の機能訓練が睡眠時無呼症の緩和もしくは症状軽減についての明確な効果を証明することはできなかった。また、使用頻度の少なかった患者に関しては、口腔内装置に頼ることがあったため、機能訓練を行わなかった可能性があることが考えられた。
|