2018 Fiscal Year Research-status Report
月経随伴症状のセルフケアとしての有酸素運動の有効性と安全性
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18K17879
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Research Institution | St.Margaret's Junior College |
Principal Investigator |
中村 有紀 (橋本有紀) 立教女学院短期大学, 幼児教育科, 専任講師(任期制) (30389720)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 月経周期 / 月経随伴症状 / コンディション |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、課題①の、月経随伴症状の季節変動の実態を明らかにすることを目的として研究に取り組んだ。研究方法として計画した、即時的記録法を用いた月経前、月経中のコンディション調査の実施に関して、倫理委員会の審査を受け承認された。即時的記録には、選手管理システムとして提供されているAtleta(アトレータ)(株式会社エムティーアイ)を用いることとし、アンケート項目や入力項目をカスタマイズした。大学等に所属する若年女性30数名から研究参加に関する同意を得た。被験者は、月経周期、基礎体温、身体症状、精神症状等のコンディションについてアプリケーションに記録し、研究者がそれらの情報を一元管理することとした。当初の計画では、夏季、冬季およびそれ以外の期間を含む約10か月の間、毎日記録されたコンディションの季節変動について検討する予定であったが、被験者が若年女性であったことから、月経周期が整っていない者が想定以上に多かったこと、入力作業を各個人に任せる形となったため、管理が困難であり、途中離脱者が増加したことから、十分なデータ数が得られなかった。 このことを踏まえ、2019年度は、入力項目数を減らし被験者の負担を減らすこと、アプリケーションの未入力通知機能を活用して継続的な協力を促すなどの改善をした上で、引き続き調査を行う。 また、課題②の、異なる環境下での運動に対する生理的応答や月経随伴症状に対する効果を明らかにすることを目的とした実験を遂行するため、現在、他の研究者の協力を得て被験者募集や実験手順の準備を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の被験者は正常月経周期であることが条件に含まれるが、参加の同意を得た者は20歳未満の若年女性が大半を占めたため、月経周期が整っていない者が想定以上に多かった。また、アプリケーションを用いたコンディション記録法は管理が困難であり、継続の可能性を高めるためには内容の改善が必要であると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
必要なデータ数を集めるため、他の研究者から被験者募集に関する協力を得ることを予定している。また、調査項目の絞り込み、アプリケーションの未入力通知機能の利用などにより、継続可能性が高められると考えている。 また、運動負荷実験はコンディション調査と並行して遂行できるように準備がすすめられている。
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Causes of Carryover |
2018年度は3月末までを調査の実施期間としたため、年度内に被験者への謝金の支払いが行われなかった。また、2019年度に不足しているデータ数を確保する予定であるので、当初予定していた謝金については、今後支払いが生じる。また、アプリケーションの使用料が被験者数に応じて毎月発生するが、2019年度も引き続きアプリケーションを利用して調査を実施するため、定期的な支出が予定されている。
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