2019 Fiscal Year Research-status Report
'Feeling safe' as expressed through art by disaster survivors-Developing the theory and practice of emotional support
Project/Area Number |
18K18647
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 順子 神戸大学, 海事科学研究科, 准教授 (00213942)
中原 朝子 神戸大学, 男女共同参画推進室, 政策研究職員 (50624649)
朴木 佳緒留 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 名誉教授 (60106010)
勅使河原 君江 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (60298247)
桂木 聡子 兵庫医療大学, 薬学部, 教授 (60608678)
高田 哲 神戸大学, 保健学研究科, 名誉教授 (10216658)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | 寄り添い災害支援 / 表現活動 / 災害支援 / 表現型支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、災害後に展開される社会モデルとしての「寄り添い支援」に着目し、アート等を通した支援(『表現型』寄り添い支援)の中で被災者が表現する「安心」の内実を分析することにより、その活動の意義や方法論を明確にする。初年度は、概念の整理、実践、そして実践振り返りワークショップに重点をおいた。それを受けて、2019年度は方法論を明確にする作業を続けながら、実践振り返りワークショップを行うことに重点を置くことにした。実績としては研究会を6回(6月13日、 7月30日、 10月24日、 12月16日、2020年1月21日、2月12日)行った。また、4月12日に方法論を中心とした公開ワークショップを開催し、アートを分析する際の課題や重点を明らかにした。それ以外に実践ワークショップを8回(4月29日{タイ・チェンマイYMCA}、5月24日{台湾・高雄科技大学}、8月5日{JICA関西}、8月24日{神戸市・小磯美術館}、8月26日{インドネシア・ガジャマダ大学}、11月15日{大槌町・植田医院}、2020年2月1~2(神戸市・中日本YMCA研修会)、2月8日・9日{大槌町交流センター}、2月10日{大船渡市・大船渡保育所、大船渡北小学校)を行った。6月30日に予定していた実践は台風のために中止となり、その後の春の実践をまとめて実践振り返りワークショップを開催できなかった。8月以降の実践を受けて、2月及び3月に予定していた実践振り返りワークショップは新型コロナウイルス感染拡大防止のために中止になり、アレキサンダーがハワイで開催される予定のInternational Studies Associationの年次大会での研究報告も大会が中止になったためにできなかった。一方、業績として、論文は12本、書著4本、研究発表は4回(5月2日、5月23日、8月6日、8月7日)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究を追及するにあたって、いくつかの困難が生じている。その理由としては、①学問分野を超えて学際的な方法論の明確化には当初考えていた以上に時間がかかっている、②新型コロナウイルス感染拡大防止のため、多くの実践、ワークショップ、成果報告ができていない、ということある、③研究分担者に医療従事者がいて、また医師等の専門家にワークショップ参加を企画していたが、コロナウイルス感染症のために実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、新型コロナウイルス感染のためにできていない振り返りワークショップをできるだけ早い時点で行い、新たな論点を獲得しつつ、表現活動による「安心」のイメージ分析と、ヒューマンネットワークの形成に取りかかる予定。「『表現型』寄り添い支援」の特徴、意義をまとめ、次の課題を描き出す作業を行うことが今年度の予定でありながら、ワークショップ開催の目途が立たないために、推進方策を探るにとどまっている。
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Causes of Carryover |
6月30日に予定していた実践は台風のために中止となり、その後の春の実践をまとめて実践振り返りワークショップを開催できなかったので、東北から専門家を招聘することができなかった。8月以降の実践を受けて、2月及び3月に予定していた実践振り返りワークショップは新型コロナウイルス感染拡大防止のために中止になり、またアレキサンダーがハワイで開催される予定のInternational Studies Associationの年次大会での研究報告も大会が中止になったためにできなかったので、旅費と設営費等に使う予定だったものが残った。
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Research Products
(19 results)