2018 Fiscal Year Research-status Report
課外活動を活用した震災3次避 難所での生活水の確保について
Project/Area Number |
18K18682
|
Research Institution | National Institute of Technology, Kumamoto College |
Principal Investigator |
四宮 一郎 熊本高等専門学校, 共通教育科(八代キャンパス), 教授 (10226160)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入江 博樹 熊本高等専門学校, 建築社会デザイン工学科, 教授 (70249887)
|
Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
|
Keywords | 生活水 / 教育的効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、生活水の確保およびその手段につて検討を行い、本研究の教育的効果に関する指標の一つとしてしている学生らに災害時を想定した生活水の確保を日常の活動で身につけさせることを目標とした。課外活動においては、その競技種目を行うだけではなく、競技種目以外の教育的な指導が災害時に人的資源として役立つと考えられることから、課外活動を行っている学生に日常的な化都度の中で水をくみ上げる道具を使用してもらい、散水を兼ねてトレーニングを行うことを計画した。 生活水の確保については学校のプールまたは学校周辺の農業用水路から確保することにした。その手段については、ガソリンエンジン式ポンプや電動式ポンプの使用が考えられたが、災害時にはガソリンや電気の確保が難しいと考えられることから、学生が課外活動で普段からグランドの散水用として使用している手動式のポンプを使用し水をくみ上げることにした。また課外活動時に災害時のトレーニングを兼ねて使用させた。手動式のポンプのため、短時間での大量の水のくみ上げは困難であり、手動ポンプに代わるものが必要であることが分かったため、技術系クラブや授業を利用して学生らと簡易ポンプ製作の計画を立てた。 さらに、学生が災害直後から効率よく生活水を確保できるようにするため、ポンプのセッティングから生活水の確保までの動きを検証するビデオカメラや動作解析ソフトの選定も行い、2019年度に購入予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度から学生主事となり、学生主事関係の仕事に追われ取り掛かりが遅れてしまったことや、多くの学生らに使用方法を説明するのに時間がかかったこと、手動式ポンプの操作に手間取り、慣れるまでに時間がかかったことなどが挙げられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
2019年度は、さらに学生の効率の良い水の確保を進めるために、簡易ポンプの製作、製作した簡易ポンプのマニュアルの作成を行いたい。また、動作解析ソフトを用い、学生らの動きの検証を行いたい、日頃の活動を継続させ機器の取り扱いに慣れた学生がどの程度増加するのか、日頃使い慣れている学生とそうでない学生との比較等も行う予定である。また、他高専での実験・実施も視野に入れ進めていきたい。
|
Causes of Carryover |
学生のトレーニングを優先してしまったため使用できなかった。また、動作解析ソフトを選定する際に時間がかかったため。
|