2022 Fiscal Year Research-status Report
課外活動を活用した震災3次避 難所での生活水の確保について
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18K18682
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Research Institution | National Institute of Technology, Kumamoto College |
Principal Investigator |
四宮 一郎 熊本高等専門学校, リベラルアーツ系総合科学グループ, 教授 (10226160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入江 博樹 熊本高等専門学校, 拠点化プロジェクト系グローバルリーダーシップ育成グループ, 教授 (70249887)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2024-03-31
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Keywords | 生活雑水の確保 / 日常生活 / 課外活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、筆者らが研究開始当初から目標としてきた、「災害時を想定した水(生活雑水)の確保について日常活動の中で身に着けさせること」に加え、「水を提供するためのボランティア人材の育成」を目標とした。 2021年度までトレーニングを行ってきた学生のトレーニング効果の評価方法について検討していたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けてトレーニング効果の評価を予定通り行うことが出来なかったため、筆者が担当している部活動の新入部員や他の部活動学生、一般学生等のボランティア学生たちに対するトレーニングを開始した。 トレーニングの方法としてはこれまでと同様とした。水の汲み上げ方法については、バケツ等の大きな容器での汲み上げは、不安定な体勢となるため危険が伴うことから、安全に水を汲み上げることができる方法を検討した。災害時に使用する備品は日常的に使用するものを転用することが安全に水を汲み上げることができると考え、課外活動時のグランド整備の際に行う水まきを利用し、災害時に必要な生活雑水の確保を目指すこととした。また、水まきに使用する水については、水道水をタンクに溜めたものや、雨水をタンクに溜めた水を利用し、誰でも使用できる手動式ポンプに加え、ガソリンエンジン式ポンプも用いて学生たちにトレーニングを行った。また、手動式ポンプおよびガソリンエンジン式ポンプの使用については、プールサイドでの水まきを行うことにより、学生たちが簡単に使用できることも確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度までは、コロナ感染症拡大の影響を受けて当初の計画よりも遅れていたが、今年度は課外活動を利用して学生たちに生活雑水確保のトレーニングを行うことができた。ただ、災害時を想定してのトレーニングについてはまだ足りていないため、今後トレーニングを行うことが必要となった。
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Strategy for Future Research Activity |
トレーニングを更に強化し、トレーニング方法の検証を行いたい。また、ボランティア学生もまだ足りていない状況であるので、ボランティア学生の募集や育成にも力を入れたい。 昨年度できなかった他高専の災害時の避難所指定や生活雑水確保の方法等のアンケート調査を行いたい。
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Causes of Carryover |
前年度までに、当初予定していた物品を購入してしまったため。 次年度については、他高専への視察(旅費)やアンケート等および防災関係の図書購入費に使用したい。
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