2023 Fiscal Year Annual Research Report
Statistical image analysis of drawing and its clinical use.
Project/Area Number |
18K18701
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
竹村 和久 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10212028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩滿 優美 北里大学, 医療系研究科, 教授 (00303769)
横田 正夫 日本大学, 文理学部, 教授 (20240195)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2024-03-31
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Keywords | 描画 / 画像解析 / 臨床心理学 / バウムテスト / 計量心理学 / 特異値分解 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、統合失調症患者と健常者に対して描画課題を実施し、統合失調症患者に特有の描画特徴や、描画特徴と疾患の経過の関連などについて検討した。本研究では、特に統合失調症患者に対するバウム・テストにおける、描画過程に注目し、描画に特異な表現が生じ る要因について検討を加えることとした。バウム・テスト実施時に対象者が行っていることは、描く木をイメー ジすることと、実際に描くことの二段階に大別できると考えられる。このとき、描画に特異さが生じるパターン として、(1)イメージした樹木が特異な場合、(2)描画する中で特異さが生じる場合、(3)イメージにも描画 表現にも特異さが含まれる場合、の3つが考えられる。本研究では、二段階のうち描画段階を省略し、イメージ段階のみ(上記(1)から(3)のうち、(1)のみ)に注目することを目的に、バウム・テストをより簡易にし た課題としてパズル課題および図形課題を作成し、実施した。(1)患者鶴賀病院精神科外来通院患者および入院患者のうち、DSM-5(APA,2013)において、統合失調症(統合失調症型障害、妄想性障害を含む)と診断された患者で、担当医が、研究参加が可能であると判断し、書面にて研究の同意を得られた患者を対象にした。ただし、年齢は20 歳以上とする。2)健常者は、ポスター掲示などの研究参加募集により、参加申し込みがあった北里大学大学院医療系研究科の大学院生、および職員。早稲田大学文学部・文学学術院、研究協力者が担当する講義で実施した。得られた画像のテクスチャー解析、特異値分解などの画像解析で結果を分析した。これらの描画の画像分析結果やこれらの理論的考察の研究知見は学会大会や論文等で発表した。
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Research Products
(9 results)