2019 Fiscal Year Annual Research Report
Egg white protein promotes developmetal growth of rat skeletal muscle. Identification of the growth promoting factor derived from egg white protein.
Project/Area Number |
18K19764
|
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
川中 健太郎 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (80339960)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
檜垣 靖樹 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (10228702)
重森 裕 福岡大学, スポーツ科学部, 准教授 (30465273)
越中 敬一 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 准教授 (30468037)
上原 吉就 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (70373149)
|
Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2020-03-31
|
Keywords | 卵白タンパク質 / アルブミン / カゼイン / ラット / 骨格筋 / アルギニン |
Outline of Annual Research Achievements |
ロイシン含有率の高い乳タンパク質(カゼイン)に比べて、ロイシン含有率が低いアルブミンや卵白タンパク質の摂取が実験動物における筋の発育成長を促進する。そこで、それぞれの動物性タンパク質(カゼイン、アルブミン、卵白タンパク質)を急性に摂取させた後、筋内におけるアミノ酸や低分子ペプチドをはじめとした代謝物の変化をメタボローム解析で網羅的に分析し、発育成長との関連性を検討した。 カゼイン投与に比べて、アルブミンの経口投与1時間後には12種類の代謝物の筋内蓄積が有意に高かった。また、卵白タンパク質の経口投与1時間後には7種類の代謝物の筋内蓄積が有意に高かった。 また、カゼイン投与に比べて、アルブミンの経口投与1時間後にはロイシンをはじめとした9種類のアミノ酸ならびに2種類のペプチドの蓄積が有意に低かったが、アルギニン(アミノ酸)、ヒスチジン-プロリン-プロリン(ペプチド)、フェニルアラニン-アスパラギン酸-アスパラギン酸(ペプチド)については有意に高かった。一方、卵白タンパク質の経口投与1時間後には3種類のアミノ酸ならびに1種類のペプチドの蓄積が有意に低かったが、アルギニン(アミノ酸)、アラニン-トリプトファン-チロシン-アスパラギン酸(ペプチド)については有意に高かった。なお、アルブミン投与に比べて卵白タンパク質の投与1時間後に筋内蓄積が高い傾向がみられたのはアルギニンのみであった。 アルギニンは新生子豚の筋タンパク質合成を促進する働きが報告されている(Yao K et al. J Nutr 138: 867-872, 2008)。また、アルギニンの筋内蓄積は卵白タンパク質、アルブミン、カゼイン投与の順に高く、発育成長促進効果とパラレルな関係がみられた。 カゼインに比べて卵白タンパク質にはアルギニンが高い割合で含まれており、このアルギニンが筋の発育成長を促進する可能性が推測される。
|
Research Products
(11 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Book] 運動生理学2019
Author(s)
麻見 直美、川中 健太郎
Total Pages
200
Publisher
羊土社
ISBN
978-4-7581-1356-4