2020 Fiscal Year Research-status Report
Developing a multiculturally adoptable embodied technological system based on sociological analysis of human behaviors in the multicultural social context
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18KK0053
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
山崎 敬一 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (80191261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 晶子 東京工科大学, メディア学部, 准教授 (00325896)
久野 義徳 埼玉大学, 理工学研究科, 名誉教授 (10252595)
細川 道久 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (20209240)
小林 貴訓 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (20466692)
福島 三穂子 宮崎大学, 地域資源創成学部, 准教授 (40735784)
中西 英之 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (70335206)
福田 悠人 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (70782291)
小林 亜子 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (90225491)
池田 佳子 関西大学, 国際部, 教授 (90447847)
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Project Period (FY) |
2018-10-09 – 2022-03-31
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Keywords | エスノメソドロジー / 多人数相互行為 / 会話分析 / 街歩き実験 / 文化比較 / ミュージアム研究 / 多文化状況 |
Outline of Annual Research Achievements |
パンデミックの影響で、海外との渡航が制限されてしまったため、日本での研究及びオンラインベースでの海外との交流を中心に研究を行った。 (1)大原美術館及び国立民族学博物館で鑑賞行動の調査及び比較研究のための準備を行った。 (2)ルーヴル美術館ランス分館(フランス)の多人数での鑑賞行動の問題について、オンラインベースでのシンポジウム「パンデミック時代のアート・ミュージアム・インタラクション」を開催し、大原美術館及び国立民族学博物館の学芸員とともに鑑賞行動の国際比較を行った。また、キングス・カレッジ・ロンドン(英国)のダーク・フォン・レーン教授とともにイギリスにおける多人数の鑑賞行動のデータについて、オンラインベースでのシンポジウムにおいて検討を行った。また、英国、フランス、日本での、集団的鑑賞の違いや文化的な違いについて議論を行った。このシンポジウムにはキングス・カレッジ・ロンドンを中心に、英国からの共同研究者が数名参加し、シンガポールからの共同研究者も数名参加し議論を行った。 (3)シンポジウム「パンデミック時代のアート・ミュージアム・インタラクション」において、遠隔での鑑賞行動における視線の分析、デジタルアートの鑑賞の分析、またカナダでの街歩きにおける身体的相互行為の分析の発表を行った。更に、パンデミック時代におけるアートやミュージアムの問題を日本・英国・フランスの研究者や学芸員とともに討議した。 (4)店舗において、ロボットの実験を行い、ロボット店員とグループでの買い物客との相互行為を分析した。また、海外との比較について準備調査を行った。 (5)ミュージアムにおけるガイドロボットについて、フランスで開催された国際ワークショップで発表を行い、日本とフランスでの人間同士及びロボットと人間のインタラクションについて議論した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
パンデミックの影響で、海外の大学との渡航を伴う共同研究は実施できなかったが、オンラインベースで日本・英国・フランスでのミュージアムにおける多人数での鑑賞行動について議論を行い、日本・英国・シンガポールの共同研究者とともに鑑賞行動の文化差について検討を行うことができた。 フランスでの国際ワークショップでガイドロボットについて発表し、フランスやカナダの研究者とともにロボットと人間の相互行為について議論をすることができた。 また、大原美術館及び国立民族学博物館で調査を行い、国際シンポジウム「パンデミック時代におけるアート・ミュージアム・インタラクション」において、大原美術館及び国立民族学博物館の学芸員や、英国・フランスの研究者とともに日本とヨーロッパにおける集団的鑑賞の違いについて議論を行うことができた。 また、日本でロボットを用いた買い物実験を行い、海外との比較調査の準備を行った。ガイドロボットや買い物ロボットの研究については2021年10月にデンマークで発表する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度もパンデミックの影響で、共同研究の相手国である英国・ドイツ・シンガポール・カナダ・アメリカとの渡航は制限されている。この制限が解消され次第、海外調査を再開する予定である。特に、パンデミックの影響が比較的小さいシンガポールでの実験や交流活動を中心に行いたいと考えている。 その他の地域とは、オンラインでワークショップやシンポジウムを実施し、多文化状況における多人数行為について分析を行う。 具体的には、2021年10月にコペンハーゲン大学で開催される国際会議「マルチモーダル・デイ」で基調講演を行い、海外の研究者と議論する。また、オルボー大学(デンマーク)における買い物ロボットのコンソーシアムに参加し、デンマークのみならず、英国やドイツの研究者と共同研究を行う予定である。また、2022年3月にはアメリカでも同様のシンポジウムに参加する予定である。 また日本でも、店舗におけるロボット実験や街歩きにおける多人数相互行為の実験を行い、シンガポールでの実験と比較する予定である。
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Causes of Carryover |
パンデミックの影響により、海外渡航が制限されており、旅費の使用額が当初予定よりも少なくなった。2021年度は、シンガポールを中心に海外実験や交流活動を実施する。また、オンラインベースでの国際シンポジウムやワークショップを開催したい。
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[Book] 駒形丸事件2021
Author(s)
秋田 茂、細川 道久
Total Pages
400
Publisher
筑摩書房
ISBN
4480073590
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