2018 Fiscal Year Research-status Report
Global projection of consumption-based PM2.5 heath impacts for planetary health
Project/Area Number |
18KK0322
|
Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
南齋 規介 国立研究開発法人国立環境研究所, 資源循環・廃棄物研究センター, 室長 (80391134)
|
Project Period (FY) |
2018 – 2020
|
Keywords | 大気汚染 / 健康被害 / 多地域間産業連関分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,研究課題の採択内定交付が1月末であったため,実質的には2か月未満の研究期間しかなかったため,これまでには目立った研究実績はないが,渡航先の共同研究者との打ち合わせを数回行い,研究の実施プロセスの明確化や利用する計算機システムについての理解を深めた。現在のGlobal-IE-labは多地域間産業連関表を前年のデータを基に翌年の経済データを制約条件として追加し,逐次的に最適化計算によって翌年の多地域間産業連関表を作表する。したがって,2050年などの長期シナリオに対応した多地域間産業連関表を構築する場合でも,逐次更新のデータが必要であり,また計算時間や計算機の性能も高く要求される。計算システムの根本的な構造の変更は他への研究利用も継続していることから困難であるため,制約条件の付与の方法やデータ構築の工夫によって対処することを検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,Global-IE-labシステムの理解と共同研究者との打ち合わせを通じて,研究プロセスの明確化を進めることができた。実質的な研究期間の短かさから判断すれば,妥当な進捗であると判断する。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は,Global-IE-labシステムへの制約条件となるデータ整備を進め,試験的な計算を早期に進め,結果の妥当性を検証する方法の検討に入る。また,基課題の研究成果を取り込めるように多地域間産業連関表の国や部門の対応関係を予め規定しておく。
|