2019 Fiscal Year Research-status Report
Comprehensive understandings of extracellular nucleotides for mucosal healing and inflammation
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18KK0432
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
倉島 洋介 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (30729372)
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Project Period (FY) |
2019 – 2022
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Keywords | 炎症性腸疾患 / 粘膜修復 / 細胞外核酸 / ATP / 糖ヌクレオチド |
Outline of Annual Research Achievements |
炎症性腸疾患の治療においては、炎症のコントロールに加えて、腸管の「粘膜修復・再生」を促進する創薬が次世代治療に不可欠であると考えられる。そこで、本研究では、炎症の増悪化と修復に関わる細胞外因子として細胞外核酸に着目し解析を進める。特に間葉系細胞で高発現するアデノシン3リン酸(ATP)等の「細胞外核酸」の受容体についての解析を行っている。 本共同研究では細胞外核酸研究の第一人者であるカルフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)のPeter Ernst教授と共に、核酸代謝酵素・受容体欠損マウスを駆使し、細胞外核酸を介した粘膜修復機序の全容の解明を目指している。 本年度は、マウスの大腸非血球系細胞を単離し、遺伝子プロファイリングを行った。その結果、特定のアデノシン受容体、プリン受容体(P2X4受容体)、UDPグルコースといった糖ヌクレオチド受容体(P2Y14受容体)が非血球系細胞に高発現していることを見出している。そこで、新たにP2Y14受容体欠損マウスについてEMMA社から購入手続きを進め、P2Y14受容体欠損マウスの導入を進めた。しかしながら、遺伝子改変マウスの購入手続きが停滞がしたことから、Donald N. Cook 博士(Senior Investigator, Immunity, Inflammation and Disease Laboratory、National Institute of Environmental Health Sciences、National Institutes of Health)と新規に共同研究契約を締結し、UCSDにP2Y14受容体欠損マウスを導入し、コロニーの拡充を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題では、細胞外核酸に対する各種受容体を欠損したマウスの解析を進める予定である。P2Y14受容体欠損マウスについては、当初EMMA社から購入を進めたが、購入手続きが停滞し研究の遅延が予想されたことから、新たに当該マウスを保有するDonald N. Cook 博士(Senior Investigator, Immunity, Inflammation and Disease Laboratory、National Institute of Environmental Health Sciences、National Institutes of Health)との共同研究契約を締結した。最終的に、UCSDにP2Y14受容体欠損マウスを導入することができ、マウスコロニーの拡充を進めている。しかしながら、COVID-19による新興感染症により実験動物の最小匹数での維持と施設入室に対する制限等により解析が停滞している。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19感染症の終息後に、施設入室の制限の解除並びに実験動物を再度拡充し、随時解析を進める予定である。 再拡充後には、アデノシン受容体ならびにP2Y14受容体欠損マウスを用いて、腸炎感受性について腸炎モデルを誘導し、体重減少、炎症細胞の浸潤について解析を進めると同時に上皮細胞の再形成について経時的に解析を進める。さらに、これらの欠損マウスから分離した間葉系細胞を用いてex vivoでのリガンド感受性や、複数の核酸の作用時におけるポジティブ・ネガティブフィードバックについても解析を行う予定である。 また、研究の継続のため、J-1ビザ(単年)の更新手続きについても進めていく。
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[Journal Article] Mast cells play role in wound healing through the ZnT2/GPR39/IL-6 axis2019
Author(s)
Nishida K., Hasegawa A., Yamasaki S., Uchida R., Ohashi W., Kurashima Y., Kunisawa J., Kimura S., Iwanaga T., Watarai H., Hase K., Ogura H., Nakayama M., Kashiwakura JI., Okayama Y., Kubo M., Ohara O., Kiyono H., Koseki H., Murakami M., Hirano T.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 9
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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