2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19023011
|
Research Institution | Toyota Technological Institute |
Principal Investigator |
大石 泰丈 Toyota Technological Institute, 大学院・工学研究科, 教授 (80360238)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 健伸 豊田工業大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (60367828)
QIN Guanshi 豊田工業大学, 大学院・工学研究科, ポストドクトラル研究員 (50449485)
CHAUDHARI Chitrarekha 豊田工業大学, 大学院・工学研究科, ポストドクトラル研究員 (00465585)
LIAO Meisong 豊田工業大学, 大学院・工学研究科, ポストドクトラル研究員 (80465583)
|
Keywords | 先端的光通信 / 光信号処理 / 情報通信工 / 光物性 / 光増幅 / スローライト生成 / 広帯城コヒーレント光源 / 非線形ファイバ光学 |
Research Abstract |
テルライトガラスのラマン散乱特性の制御により、その増幅特性は大幅に向上することが可能であり、広帯域高利得ラマン増幅器が実現できることを実証した。具体的には、ラマン増幅係数帯域は、石英ファイバの1.7倍に拡大、ラマン増幅係数は40倍にも増大できることを明らかにした。その結果、通信波長帯で200nm以上の一括増幅帯域が実現できることを明らかにした。また、テルライトファイバをラマンレーザー媒体に使用したとき通信波長帯で170nmの波長可変帯が取れることを実証した。これは、ファイバレーザーでは最大の帯域である。これよりテルライトファイバは広帯域レーザーや超短パルスレーザーの媒体として優れた特性を有することを明らかにした。 広帯域スーパーコンティニューム(SC)発生のための分散制御されたテルライトMOFの試作に成功した。その結果、波長分散制御することによりテルライトファイバを用いて実現されていなかった光コヒーレントトモグラフィー等で要求されるガウス形状を持つスペクトル領域900nm〜2200nmでの近赤外SCの発生に初めて成功した。 テルライト光ファイバの誘導ブリルアン散乱および誘導ラマン散乱を利用すると光ファイバの中で最も高効率なslow light生成が実現できることを解明した。誘導ブリルアン散乱の場合は石英ファイバの少なくとも180倍、誘導ラマン散乱の場合は80倍のslow light生成効率がある。これを用い高効率な可変光バッファメモリーや高効率可変遅延線の開発が可能であることを示した。
|