2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19100002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石川 正俊 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (40212857)
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Keywords | センシングデバイス / ビジュアルフィードバック / ヒューマンインターフェイス / 顕微鏡 |
Research Abstract |
本研究は,従来のビデオレート(30Hz)での処理に比べて,格段に高速化された集積化視覚情報処理チップであるビジョンチップ(1kHz)の実社会への応用を目指した応用展開を図るものである.特に,より具1体的な応用展開の基軸として,高速ビジョンによりリアルタイムに人間の動作を認識する高速ビジュアルインターフェイスと,顕微鏡画像をフィードバックすることで微小対象制御を行う高速マイクロビジュアルフィードバックとに注力し,新たな応用分野として革新的なシステムの構築を目指すとともに,当該分野の発展に大きく寄与することを目指すものである.本年度に実施した,(A)高速ビジュアルインターフェイスと(B)高速マイクロビジュアルフィードバックの2つに関する研究実績を下記にまとめる, (A)高速ビジュアルインターフェイス 本年度は,これまでに開発したシステムを基盤として,情報機器を自由に操作するための応用システムの研究開発を行った.特に,空中で高速に動作する人間の手指の位置・姿勢・屈曲を3次元的に捉えるリアルタイム画像センシングを実現した.これによって,モバイル機器やタッチパネルの操作を従来よりも高速かつ自由に操作できる可能性があることをデモンストレーションによって示した. (B)高速マイクロビジュアルフィードバック 本年度は,これまで構築したシステムを基盤として,複数の細胞を高速に認識するアルゴリズムを構築するとともに,それを微生物トラッキングシステムに応用することでその評価を行った.具体的には,クラミドモナスと呼ばれる藻の一種を対象とする微生物トラッキング顕微鏡への応用実験を行った.さらに,開発した個体認識アルゴリズムに基づいて,従来不可能だった暗視野顕微鏡法における3次元トラッキングアルゴリズムも研究・構築し,実際に遊泳するクラミドモナスを追跡できることを実験より確認し,その有効性を示した.
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Research Products
(19 results)