2007 Fiscal Year Annual Research Report
アジア太平洋地域の環境モニタリングにむけた地図・空中写真・気象観測資料の集成
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19200059
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小林 茂 Osaka University, 文学研究科, 教授 (30087150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 潤 奈良大学, 文学部, 教授 (70080265)
田村 俊和 立正大学, 地球環境科学部, 教授 (00087149)
長谷川 孝治 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (60124872)
長澤 良太 鳥取大学, 農学部, 教授 (40314570)
山本 晴彦 山口大学, 農学部, 教授 (40263800)
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Keywords | アジア太平洋 / 環境モニタリング / 地図 / 空中写真 / 気象観測資料 / 旧日本軍 / 戦前期 / データ・ベース |
Research Abstract |
初年度にあたり、研究打ち合わせのための集会を2007年6月に御茶の水女子大学で開催するほか、外国人研究者を交えた研究会を2回(2007年10月[大阪大学]と2008年2月[立正大学大崎校舎」)開催し、研究発表ならびに情報の交換を行った。また、資料調査を国立公文書館・国立国会図書館(東京)、アメリカ議会図書館・アメリカ国立公文書館(ワシントン)などで行った。さらに戦前期に日本軍作製のアジア太平地域の地図(外邦図)の概況を研究した高木菊三郎旧蔵の資料を購入した。 以上の結果、つぎのような成果が得られた。 1)戦前期までの地図や空中写真に対する関心は韓国や台湾でも高まっており、今後海外の研究者との連携をさらにつよめる必要がある。 2)終戦直後に行われた、参謀本部からの外邦図の持ち出しは、東北大学関係者によるものと東大関係者によるものがあり、前者が先行しておこなわれた。 3)アメリカ議会図書館で、旧日本軍将校が明治10年代に朝鮮半島や中国大陸で行った秘密測量の原図が大量に発見された。今後も調査し、目録を作成する必要がある。 4)第二次世界大戦期の中国大陸やミクロネシアの気象資料は、アメリカ議会図書館にかなり所蔵されているが、集成されておらず、今後長期的に探索する必要がある。 5)アメリカ国立公文書館の空中写真の利用は、2008年4月以降急速に改善される予定。 6)高木菊三郎旧蔵の資料は、中国大陸における外邦図作製を概観するのに不可欠なもので、今後その研究をすすめるとともに、ウェブ上に公開する必要がある。
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Research Products
(6 results)