2008 Fiscal Year Annual Research Report
アジア太平洋地域の環境モニタリングにむけた地図・空中写真・気象観測資料の集成
Project/Area Number |
19200059
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小林 茂 Osaka University, 文学研究科, 教授 (30087150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長澤 良太 鳥取大学, 農学部, 教授 (40314570)
山本 晴彦 山口大学, 農学部, 教授 (40263800)
田中 和子 京都大学, 文学研究科, 教授 (50155115)
村山 良之 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (10210072)
関根 良平 東北大学, 環境科学研究科, 助教 (90333781)
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Keywords | アジア太平洋 / 環境モニタリング / 地図 / 空中写真 / 気象観測資料 / 旧日本軍 / 戦前期 / データベース |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画(7項目)について、下記のように成果を得た。(1)外邦図目録の整備については、『国外地図目録』のうち、旧日本領についてエクセル入力を終了した。(2)外邦図デジタルアーカイブの管理と拡充については、お茶の水女子大学所蔵図のデジタル化を進めるとともに、これまでの成果を論文にまとめ、学会誌に掲載した。(3)米議会図書館所蔵資料の調査を2度にわたって実施し、とくに1880年代の日本軍将校による、朝鮮半島と中国大陸の都市と主要交通路の測量原図について目録作成と写真撮影を行った。その他日本軍が撮影した空中写真と気象観測資料についても調査した。(4)米国立公文書館の空中写真の調査では、マイクロフィルム化した標定図の購入を予定していたが、公文書館側の準備が遅れ、この完成を待つことにした。(5)景観変動研究への地図・空中写真の応用については、グーグルアースを利用して複数時点の地図の簡便な比較法を検討した。(6)綜合地理研究会資料の調査を進め、その成果を学会誌に掲載した。(7)日本国際地図学会大会におけるシンポジウム(2008年8月)では、本研究参加者が主体となり、6つの研究発表と綜合討論を行い、多数の参加者を得た。さらに研究成果公開促進費(学術図書)の採択を受け、これまでの研究成果を集成する『近代日本の地図作製とアジア太平洋地域:「外邦図」へのアプローチ』(大阪大学出版会、5013頁、2009年)を刊行した。現在までのところ、地図については順調に研究が進行しているが、今後は空中写真および気象観測資料に重点を移し、環境や景観の変化の研究におけるその応用例を示したい。
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Research Products
(14 results)