2007 Fiscal Year Annual Research Report
品質工学(タグチメソッド)の理論と応用に関する学術的研究
Project/Area Number |
19201029
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮川 雅巳 Tokyo Institute of Technology, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (90157595)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 靖 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30198337)
中西 寛子 成蹊大学, 経済学部, 教授 (60207834)
関 庸一 群馬大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90196949)
仁科 健 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (60115681)
山田 秀 筑波大学, ビジネス科学研究科, 准教授 (60260965)
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Keywords | パラメータ設計 / MTシステム / 共変量 / SN比 / 正規化変換 / 今日分散分析 |
Research Abstract |
平成19年度は次の成果を得た 1)複数の2値入力、量的反応システムの性能比較をSN比によって行う場合を想定し、2値信号に対して、対応のある量的データの構造モデルを明らかにし、この問題が非心t分布における非心度の比較問題になることを示した。その上で、正規化変換を用いて、検定統計量を導出した。 2)非対称的判別手法として知られるマハラノビス・タグチ・システムにおける実際の誤判別率を求めた。単位空間から得られた初期標本から求めた平均ベクトルと分散共分散行列をもとにした将来の単位空間からの標本の誤判別率はカイ2乗分布で求めた名目の値よりもはるかに大きいことを示した。これに対してF分布で求めた実際の誤判別率は名目値に近く、安定することを示した。 3)パラメータ設計で実験での誤差因子の水準設定が難しい場合を想定し、誤差要因の値が共変量として観測された場合の解析法を与えた。これは共分散分析モデルのひとつの拡張である。
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