2008 Fiscal Year Annual Research Report
品質工学(タグチメソッド)の理論と応用に関する学術的研究
Project/Area Number |
19201029
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮川 雅巳 Tokyo Institute of Technology, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (90157595)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 靖 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30198337)
中西 寛子 成蹊大学, 経済学部, 教授 (60207834)
関 庸一 群馬大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90196949)
山田 秀 筑波大学, 大学院・ビジネス科学研究科, 教授 (60260965)
田中 研太郎 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教 (00376948)
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Keywords | MTシステム / RT法 / オンライン品質管理 / 一部実施計画 / 指示関数 / パスダイアグラム / 直接効果 / 間接効果 |
Research Abstract |
平成20年度は以下の研究成果を得た. 1) 変数の因果関係を表すパスダイアグラムにおいて,直接効果と間接効果の両方が有意に存在する場合に,それらの効果の強さの比較を行う検定方法を新たに提案した.また,数値シミュレーションによって検定方法の有効性を示した. 2) オンライン品質管理について,単段階工程の調整問題を統計的逐次決定問題として定式化し,シミュレーションモデルの構築を行った.これにより,工程に異常が起こったときなどに,それを直ちに検知し正常状態に戻すための調整方式を,予め工程設計段階で合理的に構築するための方法論が構築できると考えられる. 3) 正則でない一部実施計画のあるクラスの性質について,指示関数を定義し,これについての考察から,正則でない2水準計画のクラスが示唆された. 4) MTシステムの1つであるRT法の重大な問題点を指摘した。そして,この問題点を回避する修正を施した新たな手法を提案した. これらの研究成果により、現状のタグチメソッドが理論的に解明されるだけでなく,今後さらに発展するための礎が形成されると期待される.
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