Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 文雄 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70151991)
安藤 充 愛知学院大学, 文学部, 教授 (90183152)
佐古 年穂 駿河台大学, 現代文化学部, 教授 (70296284)
渡辺 章悟 東洋大学, 文学部, 教授 (50277349)
室寺 義仁 高野山大学, 文学部, 教授 (00190942)
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Research Abstract |
本年度は7月と3月に全体研究会を行い,研究目的と方法の再確認,分担テーマの調整と確認,ならびに具体的な作業手順に関する意見交換と調整を行った。これら2回の研究会では研究分担者の丘山新が「文と質-中国における翻訳論争」と題して,また久間泰賢が「仏教論理学関連の訳語をめぐって」と題して研究発表を行った。さらに,研究代表者の斉藤明は,12月のインド思想史学会において「現代版『翻訳名義大集』の構築に向けて」と題する講演を行い,本研究の趣旨と計画の概要を説明し,種々の意見,情報交換を行った。また,研究代表者の斉藤と研究分担者の渡辺章悟は,9月に開催された第38回国際アジア,北アフリカ研究会議(アンカラ)において,それぞれ関連する研究発表を行った。 今年度はまた,研究代表者および各研究分担者は,それぞれの所属機関における当該研究に関する研究環境を整えるため,書籍を含む備品の整備を行い,具体的な研究に着手した。それらの成果の一部は,本年度開催された国内外の学会,研究会等で公開された。これと並行して研究代表者は,研究協力者の支援も得て,ヴァスバンドゥ(世親)作の『倶舎論』Abhidharmakosabhasyaを中心として,基準訳語を作成する必要があると考えられる主要な仏教術語をリストアップし,次年度以降それぞれに相応しい和訳と英訳とを討議し,それぞれ術語が実際に使用される定義的あるいは主要な用例を精査,提示するための準備的な作業を行った。
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