2010 Fiscal Year Annual Research Report
多言語話しことばコーパスと学習者言語コーパスに基づく言語運用の研究と教育への応用
Project/Area Number |
19202015
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
川口 裕司 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (20204703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 弘子 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (10205669)
浦田 和幸 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (50168762)
鈴木 玲子 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (40282777)
海野 多枝 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 准教授 (00251562)
上田 広美 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 准教授 (60292992)
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Keywords | 言語コーパス / 学習者言語 / 話ことばコーパス / 言語学 / 応用言語学 |
Research Abstract |
本年度は最終年度であるため、コーパス研究班では「語順」を共通テーマとする研究論文を執筆した。成果は『コーパスに基づく言語学教育研究報告7』に掲載予定である。また2011年3月16日・17日にGlobal COEと共催で国際会議を企画した。会議は東日本大震災の発生等により中止となったが、学習者言語分析に関する研究論文をまとめ、『コーパスに基づく言語学教育研究論集V』として出版予定である。以下に各研究班の平成22年度の研究内容を記載する。 コーパス研究班では、英語について、1.使用域(講演と文章)による関係代名詞の用法の違いの検証、2.日本人英語学習者の英語イントネーション核の誤配置に関する分析、3.日本人英語学習者のナラティブ音声データの分析、を行った。フランス語については震災の関係で予定していたフランス語話し言葉コーパスのための海外出張を中止し、コーパス整備を重点的に行った。スペイン語はコーパスに基づく動詞decirの語順について研究を実施した。ラオス語では受身文の分析、カンボジア語は文学コーパスにおけるテンス・アスペクトの分析、トルコ語では述辞後続要素の分析が行われた。日本語では、上級学習者の日本語作文データの収集とそのコーパス化を継続し、上級学習者にみられる誤用分析を行った。また日本語と中国語の複合動詞の分析を行った。 コーパス情報処理班では、インターネット環境における、言語研究と言語教育に利用可能な音声の録音・再生・サーバーへの送信のためのツール開発を行った。
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Research Products
(23 results)