2007 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの国際環境と中国・ロシア所在日本関係史料の総合的研究
Project/Area Number |
19202020
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
保谷 徹 The University of Tokyo, 史料編纂所, 教授 (60195518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎原 雅治 東京大学, 史料編纂所, 教授 (40160379)
横山 伊徳 東京大学, 史料編纂所, 教授 (90143536)
小野 将 東京大学, 史料編纂所, 助教 (70272507)
松澤 裕作 東京大学, 史料編纂所, 助教 (20361652)
麓 慎一 新潟大学, 人文社会教育科学系, 准教授 (30261259)
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Keywords | 19世紀 / 日本史 / 史料 / 中国 / ロシア / 国際環境 / 日本近代化 / 対外関係 |
Research Abstract |
本研究は「前近代東アジアにおける日本関係史料の研究」(研究代表者:保谷)を継承し,19世紀を中心とする中国,ロシア所在日本関係史料の体系的収集と分析によって,東アジアの国際環境の変容と日本近代化の位相をさぐり,収集史料および目録情報等の公開利用をはかることを目的とする。1)ロシア史料の調査収集と共同研究:本年度は帝政ロシアの中央政府史料をおさめるロシア国立歴史文書館,ロシア国立海軍文書館,サンクトペテルブルグ国立図書館の調査を行い(9月),日露関係史料に関する共同研究の再開を打ち合わせた。先行研究で寄贈された故保田孝一岡山大学名誉教授の収集史料群(ロシア語史料)の整理をすすめた。2)日本関係史料目録の翻訳:ロシア国立歴史文書館所蔵日本関係史料解説目録後半分の翻訳と史料学的分析をおこない,目録の出版準備をおこなった。3)ロシア科学アカデミー東洋古籍文献研究所(旧東洋学研究所)との共同研究:19世紀初頭のサハリンアイヌとの交易帳簿類を所蔵する同研究所との協議にもとづき,共同研究の一環として,19世紀初頭の北方紛争関係史料「魯人再掠蝦夷一件」(外務省引継書類)の翻刻作業をおこなった。4)中国第一歴史档案館所蔵清朝档案のデジタル化による収集と北京出張調査:中国第一歴史档案館(北京市,故宮内)へ出張して日本関係档案の調査を実施し,「宮中朱批奏摺」673件の撮影データと目録を受理し,目録出版について打ち合わせた(11月,3月)。また,先行研究で入手した「軍機処録副」約2400件の分析をすすめ,この目録前半分の翻訳を完了した。5)研究会,国際研究集会の実施:中国第一歴史档案館と連携した「清代日本関係档案をめぐる国際研究集会」(日本学士院共催)を開催した(5月)。
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Research Products
(4 results)