2010 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの国際環境と中国・ロシア所在日本関係史料の総合的研究
Project/Area Number |
19202020
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
保谷 徹 東京大学, 史料編纂所, 教授 (60195518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎原 雅治 東京大学, 史料編纂所, 教授 (40160379)
小野 将 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (70272507)
松澤 裕作 東京大学, 史料編纂所, 助教 (20361652)
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Keywords | ロシア / 中国 / 史料 / 19世紀 / 日本史 / アイヌ交易 / 倭寇 / 国際関係 |
Research Abstract |
本研究は、19世紀を中心とする中国・ロシア所在日本関係史料の体系的収集と分析によって、東アジアの国際環境の変容と日本近代化の位相をさぐり、収集史料および目録情報等の公開利用をはかることを目的とした。今年度も下記活動に取り組み着実な成果をあげている。1)ロシア国立歴史文書館長・同海軍文書館長・ロシア科学アカデミー人類学民族学博物館らの研究員を招聘し、日露関係史料をめぐる国際研究集会(東京大学史料編纂所・日本学士院共催)を開催した(5月)。この報告4本は『東京大学史料編纂所研究紀要』21号(3月)に掲載・発表した。いずれも19世紀から20世紀初頭の日露関係史にかかわるロシア側史料を紹介し、分析した成果である。2)ロシア連邦サンクトペテルブルグ市に出張し、ロシア国立歴史文書館等における日本関係史料の調査と収集を行った(6月・10月)。3)東洋古籍文献研究所蔵サハリンアイヌ交易帳簿の解読・解析をすすめ、現地での原本校正をおこなった(6月)。4)19世紀初頭北方紛争の記録を調査し、ロシア科学アカデミー東洋古籍文献研究所との共同研究をすすめた。5)中国国家博物館副館長らを招聘した国際研究集会「比較研究『抗倭図巻』と『倭寇図巻』」を開催し、倭寇イメージ研究に着手した(11月、他経費による研究と連携、東京大学史料編纂所・画像史料解析センター共催)。6)『ロシア国立海軍文書館所蔵日本関係史料解説目録』(367頁)を作成し、出版・公開した(3月、主要大学・公共図書館に配布)。
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Research Products
(5 results)