2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本・中国・台湾の研究者による中国民衆運動の史実集積と動態分析
Project/Area Number |
19202021
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
吉尾 寛 Kochi University, 教育研究部人文社会科学系, 教授 (40158390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
葭森 健介 徳島大学, 総合科学部, 教授 (50191648)
都築 晶子 龍谷大学, 文学部, 教授 (00115601)
津田 芳郎 北海道大学, 文学研究科, 教授 (30091474)
菊池 秀明 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (20257588)
戸田 裕司 静岡福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (10242794)
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Keywords | 東洋史 / 中国 / 台湾 / 民衆運動 / 地方史実 / データペース |
Research Abstract |
I史実の集積(データペースへの文字・画像データの入力) 文字データは国内・外の各大学からインターネットを介して入力し、画像データはシステムの都合上高知大学のサーバーから入力した。代表者・分担者、海外研究協力者には、データ整理の面で改善を加えたデータベース「中国民衆運動史実wer.2」を提供した。集積した文字総数は約500,000。 (内訳)(1)唐末五代まで:文字データの入力は、前年度同様龍谷大学で一括的に進め、史跡等の画像データについては、河北・山東の仏教・道教系反乱の調査、および洛陽・成都・漢中・襄樊(南陽)等の調査の結果を高知大学のサーバーに集積した。史実の共同分析の成果は、唐代以前総括担当・葭森健介編集の報告書としてまとめた。 (2)宋代以降については、文字データを国内・外の分担者・研究協力者の下でデジタル化し入力した:宋代の三大農民戦争に関しては文字データを入力し、方臘の乱に関する史跡調査を行った。さらに、明~清代中葉の劉六・劉七の乱、明代河南の土賊(年度繰越が承認され2009年10月入力指導を実施)、〓茂七の乱、広東・福建・江西・湖南等の山寇・土賊、李自成の乱、江浙地区の搶米・民変・抗租、広東・広西省のヤオ族・チュアン族等の少数民族の反乱、台湾海峡を中心とする華南沿海・台湾等の海賊、太平天国および同時期の華南を中心とする抗糧運動等地方反乱、王倫反乱・天理教反乱・義和団運動(年度繰越が承認され2009年8月河北・山東・安徽の史跡も調査)等、および民国期の秘密結社を母体とする民衆運動。 II作業経過の確認と討議 2009年2月名古屋において本研究推進者(代表者・分担者・研究協力者・顧問)がデータペースにおける集積状況を確認するとともに、それらをふまえて次年度は関係史跡の実地調査とそれによる画像データの集積に重点を置くことを決定した。
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Research Products
(5 results)