2009 Fiscal Year Annual Research Report
冷戦後東アジア国際関係の構造変動と秩序形成の総合的研究-パワーと歴史認識の交錯-
Project/Area Number |
19203010
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Research Institution | Seinan Jo Gakuin University |
Principal Investigator |
菅 英輝 Seinan Jo Gakuin University, 人文学部, 教授 (60047727)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
初瀬 龍平 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (40047709)
藤本 博 南山大学, 外国語学部, 教授 (70165421)
秋田 茂 大阪大学, 文学研究科, 教授 (10175789)
伊藤 裕子 亜細亜大学, 国際関係学部, 准教授 (20316904)
中野 聡 一橋大学, 社会学研究科, 教授 (00227852)
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Keywords | 歴史摩擦の比較 / パワー / 国際政治の構造変動 / 東アジア秩序 / 歴史和解 / 東アジア地域協力 / 市民社会 / ナショナリズム |
Research Abstract |
本共同研究の目的は、パワー、ナショナリズム、歴史認識の交錯という観点から、冷戦後の東アジアの国際関係の構造変動と歴史摩擦が地域秩序の形成に及ぼす影響を、ナショナルおよび市民社会双方のレベルにおいて、多面的に考察することを目指すものである。 1.09年度は最終年度であるため、海外研究協力者も含め、分担者全員にペーパーを提出してもらい、研究会での報告をお願いし、問題点の整理を行い、問題意識のさらなる共有化に力点を置いた。 2.韓国の梨花女子大学および東北亜歴史財団との間でワークショップを開催し、歴史認識をめぐる相互理解を深めた。 研究活動は以下の通りである。 (1)第一回研究会(09年7月4、5日、一橋大学)。海外研究協力者であるマイク・モチヅキ、ロバート・マクマン、林満紅、鄭美愛による報告と討論。 (2)ソウル・ワークショップ(第二回研究会)(09年9月21、22日、梨花女子大学、9月23日、東北亜歴史財団)。日本側からは、分担者の伊藤、秋田、初瀬、鄭、土佐、滝田が報告。梨花女子大学からは、朴仁輝(梨花女子大学副教授)、鄭乗峻(梨花女子大学教授)による報告と4名の討論者(權五信・江原大学校教授、李玉順・西江大学校教授、徐輔赫・梨花女子大学研究教授、金佑俊・延世大学校研究教授)、東北亜歴史財団からは、金〓奎、李成制の2名が報告。 (3)第三回研究会(09年10月31日、11月1日、北九州市立大学)。知見提供者として川島、定形両氏の報告の他、分担者の中野、藤本、石田による報告。 以上の報告と討論を踏まえて最終ペーパーを提出してもらい、報告書を作成した。また、これらのペーパーは、凱風社からの出版が決まり、目下出版に向けた作業を行っている。
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Research Products
(24 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
菅英輝(編著)
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Journal Title
冷戦史の再検討(菅英輝「変容する秩序と冷戦の終焉」「米中和解と日米関係-ニクソン政権の東アジア秩序再編イニシアティブ」)(法政大学出版局)
Pages: 348(1-35,301-320)
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[Journal Article]2010
Author(s)
松井康浩 編著
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Journal Title
グローバル秩序という視点-規範、歴史、地域(鄭敬娥「東アジアにおけるグローバル化と地域統合」(法律文化社)
Pages: 283(171-187)
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[Journal Article]2010
Author(s)
内田孟男編
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Journal Title
地球社会の変容とガバナンス(滝田賢治「グローバリゼーションと東アジアの経済リージョナリズム」)(中央大学出版部)
Pages: 327(1-30)
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[Journal Article]2010
Author(s)
樺山紘一 編著
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Journal Title
新・現代歴史学の名著-普遍から多様へ(秋田茂「オブライエン『帝国主義と工業化 1415-1974』」)(中央公論新社)
Pages: 272(200-214)
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[Journal Article]2010
Author(s)
BEST, Anthony
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Journal Title
The International history of East Asia, 1900-1968 : Trade, ideology and the quest for order (AKITA Shigeru, "The east Asian international economic order in the 1950s")(Routledge)
Pages: 224(200-214)
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[Journal Article]2009
Author(s)
北川勝彦(編著)
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Journal Title
脱植民地化とイギリス帝国(イギリス帝国と20世紀第四巻)(菅英輝「アメリカ『帝国』の形成と脱植民地化運動への対応」)(ミネルヴァ書房)
Pages: 440(111-152)
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[Journal Article]2009
Author(s)
初瀬龍平, 他共編著
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Journal Title
国際関係のなかの子ども(菅英輝「対イラク経済制裁-知られざる『大量破壊兵器』」)(御茶ノ水書房)
Pages: 267(152-164)
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[Journal Article]2009
Author(s)
佐藤幸男・前田幸男 編
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Journal Title
世界政治を思想する(土佐弘之「近代の超克プロジェクトとしての汎アジア主義・再考」)(国際書院)
Pages: 291(151-178)
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[Journal Article]2009
Author(s)
稲田十一 編
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Journal Title
開発と平和(土佐弘之「脆弱・破綻国家の国際統治におけるジレンマ」)(有斐閣ブックス)
Pages: 296(55-74)
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[Journal Article]2009
Author(s)
永原陽子
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Journal Title
「植民地責任」論(中野聡「『植民地責任』論と米国社会-抗議・承認・生存戦略-」)(青木書店)
Pages: 437(366-392)
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