2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19204048
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小嶋 浩嗣 京都大学, 生存圏研究所, 准教授 (10215254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 義勝 京都大学, 生存圏研究所, 助教 (90362417)
山川 宏 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (50260013)
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Keywords | プラズマ波動 / 宇宙電磁環境 / アナログASIC / 波動-粒子相互作用 / センサーネットワーク / センサーノード / 小型センサー / 位置捕捉 |
Research Abstract |
小型プラズマ波動観測器用アナログASICの開発を進めた。特に温度環境試験器を購入し、アナログASIC内部でも温度ドリフトが大きいgm-Cフィルターについて、新たに設計した温度補償回路を組み込み、その動作試験を行った。結果は、温度補償機能が十分動作していることが確認された。一方で設計補償範囲と実際のチップの動作にずれがあるため、引き続き外部抵抗の精度も含め検討を行っていく。また、この温度補償付きgm-Cフィルタに加え、非常に急峻な減衰特性をもたせたスイッチトキャパシタフィルタも組み込み、6チャンネルを同時計測できる波形捕捉型アナログASICの開発に成功した。開発したチップは、外部からの制御信号により、ゲインを切り替えられる機能も組み込み、より実用に向けた設計となった。そして、それを組み込んだ形で、従来A4サイズ基板1枚程度であった波形捕捉型受信器を、名刺サイズにまで小型化することに成功した。この名刺サイズ型プラズマ波動観測器は、周辺の回路も含め設計・試作を行い、その動作確認を行った。名刺サイズ型プラズマ波動波形捕捉受信器は、その基板上に電源、6CH分のA/D、必要なデジタル部をすべて組み込んだ形での大きさとなっており、従来からの受信器の大きさに比べ画期的に小型化をはかることに成功した。一方、スペクトル型のプラズマ波動観測器の開発に向け、そこに必要となるVCO、PLL、BPFの設計に関しても開始をした他、広帯域でも十分ゲインをとることができるオペアンプの開発にも着手した。小型センサーでは、小型のループアンテナの改良を進め、その感度の良さから次期ロケット実験に搭載されることが決まった。 以上の結果を踏まえ、論文誌に投稿を行い、受理された。
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[Journal Article] Miniaturization of plasma wave receivers onboard scientific satellites and its application to the sensor network system for monitoring the electromagnetic environments in space2010
Author(s)
Kojima, H., H.Fukuhara, Y.Mizuochi, S.Yagitani, H.Ikeda, Y.Miyake, H.Usui, H.Iwai, Y.Takizawa, YH.Ueda, H.Yamakawa
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Journal Title
Advances in Geosciences
Volume: 21
Pages: 461-481
Peer Reviewed
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[Presentation] Study on the small sensor node system for measuring space electromagnetic environment2010
Author(s)
Okada, S., H.Fukuhara, H.Kojima, S.Yagitani, H.Ikeda, Y.Miyake, H.Usui, H.Yamakawa, Y.Ueda
Organizer
Asia-Pacific Radio Science Conference
Place of Presentation
富山国際会議場,富山市
Year and Date
2010-09-25
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