2009 Fiscal Year Annual Research Report
看護理工学を基盤としたトランスレーショナルリサーチシステムの構築とその評価
Project/Area Number |
19209065
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
真田 弘美 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 教授 (50143920)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅田 勝也 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20143422)
榮木 実枝 東京大学, 医学部附属病院, 看護部長 (30447403)
上別府 圭子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70337856)
春名 めぐみ 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00332601)
武村 雪絵 東京大学, 医学部附属病院, 副看護部長 (70361467)
|
Keywords | 看護理工学 / トランスレーショナルリサーチ / 看護技術 |
Research Abstract |
1.実態調査研究による看護技術の開発に関する臨床でのニーズの明確化 (1)褥瘡部感染早期アセスメント用マイクロチップの開発とその評価 感染同定指標としての緑膿菌シグナル分子であるAHL測定のため、新たにセンサ蛋白質の構築を行った。今後ハイスループットな測定が可能な系を構築する予定である。 (2)生活習慣・症状モニタリングデバイスに関するTR実践とその評価 生活習慣病患者やそのハイリスク者を対象とした自己管理行動支援の補助ツールを.NET Framework+SQL2005で構成し、作成した.これは自己管理行動のアセスメントとそれに対する支援に関するエビデンスをデータベース化し、判断の大枠をアルゴリズム化したものである。 (3)産後女性のBody-Reconstructionプログラムの開発とその評価 産科外来での助産師の指導状況やニーズから、短時間で実施できる食事・生活指導マニュアルと教材の作成および臨床試験の準備を進めた。また、妊娠期の姿勢と関連する骨盤傾斜角の測定結果の分析から腰痛などのマイナートラブルの予防につながる教材作成にむけて準備を進めた。 2.TRC育成プログラムの開発と評価 看護系大学院生を対象にしたTRコーディネータの育成プログラムを実施した。臨床試験の実務経験のない看護系大学院学生がTRのコーディネータの役割を学ぶためには、体験型授業を重視した本プログラムが効果的であると考えられた。 3.TRが看護の質に及ぼす影響の検討 TR実施病棟などの看護師を対象に、リサーチ・アウェアネス、職務満足度、ケアの質の認識を調査した。今後、聞き取り等で詳細に分析する。また、研究の実施・活用に関して、病院を対象に郵送調査した結果、過去3年間研究結果を業務に活用してない施設が55%あった。
|
Research Products
(4 results)