2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19251008
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
山本 信夫 Waseda University, 理工学術院, 准教授 (30449342)
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Keywords | クメール陶磁 / 中国陶磁 / アンコール・トム / バイヨン寺院 / 考古データベース |
Research Abstract |
平成20年度は,(A):19年度に作成した発掘調査基準(遺構,遺物,土層図などの図化方法)及び整理基準(資料の分類・分析方法,実測方法などの方法)マニュアルの微調整,(B):関連陶磁資料の収集,(C):(A)で作成したマニュアルを活用したプラサート・スープラ,バイヨン出土陶磁の基礎調査及び整理作業,(D):(A)で作成したマニュアルを活用したバイヨン寺院南経蔵の発掘調査及び寺院の建造過程に関する調査,以上4項目を中心に研究を実施した。これらは,平成21年度から開始する「遺構出土陶磁と遺構の関連分析,年代の仮構築」に向けての基礎準備でもある。 具体的には,国内作業として(A)と(B)を行い,この資料をもとにフィールド調査を実施した(C)。21年度以降に計画する高度な研究に向けての基礎情報の蓄積・整理と,カンボジア人スタッフへの技術支援については、昨年度に引き続き重点的に実施した。(A)で作成したマニュアルは、遺物の整理作業及び発掘調査のオンザジョブトレーニング((C),(D))で活用された。研究資料解析とその補助にあたっては、高度な技術・判定能力を必要とするため,現地スタッフに対する技術支援は今後も継続していく必要がある。今年度の発掘調査は,当初計画中のバイヨン寺院南経蔵に加え,バイヨン寺院基壇基礎部において実施した。この基壇部の調査は,バイヨン建造過程の検討と,中央塔本体の保存方針決定に資する調査であり,1930年代にフランス政府機関が実施して以来約70年ぶりに行われたものである。この調査結果による図面の作成・出土遺物の整理作業は,現在継続して進行中である。 ある。この調査結果による図面の作成・出土遺物の整理作業は,現在継続して進行中である。
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Research Products
(3 results)