2009 Fiscal Year Annual Research Report
ボトム・アップの政治改革――社会変動期の中国における政治参加の総合的研究
Project/Area Number |
19252004
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高原 明生 The University of Tokyo, 大学院・政治学法学研究科, 教授 (80240993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下斗米 伸夫 法政大学, 法学部, 教授 (80112986)
園田 茂人 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (10206683)
厳 善平 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (00248056)
唐 亮 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (10257743)
青山 瑠妙 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20329022)
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Keywords | 政治学 / 現代中国研究 / 地域研究 |
Research Abstract |
2009年度はプロジェクトの最終年度であり、メンバーたちは引き続き多数回に及ぶ海外出張に出かけ、活発な実地調査を実施した。また、論文を執筆中、あるいは執筆完了した上で相互に内容を検討し合う研究会を合宿形式で実施した。さらに、アジア政経学会および日本国際政治学会の研究大会において、メンバーによる分科会を企画した。そこでは、部外者の討論者を招いて、提出した論文への忌憚のない批判を仰いだ。この試みは大いに成功し、建設的なコメントを多く得ることができた。本研究の成果は、最終的に報告書としてまとめられた。そこに寄せられた論文のタイトルには次のようなものがある。"Emergence of Middle Class in Today's Urban China",「分断化した権威主義体制における中国のメディア」、「地方人民代表大会代表の行動の特徴」、「直接選挙における自薦候補者の意義-中国共産党と人民代表選挙」、「中国都市居住区のガバナンスをめぐる政治」、「中国の『エイズ問題』-官民の攻防と法治を阻む要因を探る-」、「中国農村の基層組織」、「政治参加とコミュニティーポスト税費時代の中国農民-」、「香港の民主化改革-『一国二制度』下の模索」。さらに、本報告書「11.研究発表」の項目を見れば一目瞭然だが、本研究をベースとして、この他にも実に多くの論文が執筆された。本研究プロジェクトの目的は、中国社会の諸方面における草の根の政治活動の実状を明らかにし、それが今後の政治改革につながる可能性を検討するところにあった。それに照らして言えば、各論文は大きな成果を示している。ボトム・アップの政治活動が、トップ・ダウンの改革と如何に連動し、漸進的な改革の拡大深化につながっていくのか-一次のプロジェクトにおいてこの改革サイクルの全体像を把握する上で、本研究は重要な基礎を築いたと言える。
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[Journal Article]2010
Author(s)
高原明生(西村成雄, ほか編著)
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Journal Title
現代東アジアの政治と社会(放送大学教育振興会)
Pages: 74-97,233-245
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[Journal Article]2010
Author(s)
阿古智子
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Journal Title
農村社会の凝集力-湖北省S県の「公共生活」をめぐる事例研究(菱田雅晴編著)(中国基層からのガバナンス)(法政大学出版局)
Pages: 99-121
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[Journal Article]2009
Author(s)
阿古智子
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Journal Title
解説 険しい法治への道のり(陳桂棣・春桃著)(発禁「中国農村調査」抹殺裁判)(朝日新聞出版)
Pages: 282-288
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