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2007 Fiscal Year Annual Research Report

家畜・野生動物を感染源とする人アフリカトリパノソーマ症の実態調査と病原因子解明

Research Project

Project/Area Number 19255015
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

杉本 千尋  Hokkaido University, 人獣共通感染症リサーチセンター, 教授 (90231373)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 梶野 喜一  北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 准教授 (80322147)
中村 一郎  北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 講師 (20374241)
井上 昇  帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 准教授 (10271751)
渡辺 純一  東京大学, 医科学研究所, 助教 (20201189)
Keywordsアフリカ / トリパノソーマ / ツェツェバエ / 病原性 / ゲノム
Research Abstract

本調査では牛を主要なレゼルボアとしヒトに感染するTrypanosoma brucei rhodesienseの分子疫学的調査を目的として実施している。本年度はザンビアの東部州、および南部州において、ヒトのトリパノソーマ感染症の情報収集を行った。その結果、両地域での同症が疑われる患者の発生があったとの情報があったため、両地域でツェツェバエ、牛血液の採取を行った。検体はザンビア大学に持ちかえり、DNAを精製した。精製DNAについては国内でトリパノソーマの遺伝子検査をloop-mediated isothermal anmplification(LAMP)ならびにPCRにより実施した。その結果、多くの試料からTrypanosoma遺伝子が検出された。さらに種、亜種鑑別のための遺伝子検索を実施したところ、T. brucei brucei, T. congolenseが検出された。しかしながらヒト血清抵抗性遺伝子(SRA)を標的としたPCRでヒト感染性T. brucei rhodesienseの検出を試みたところ、東部州のツェツェバエ検体の1サンプルから検出されたに過ぎず、プライマー設計の見直しが必要と考えられた。また免疫抑制マウスでの原虫分離を試みたが、短期間原虫が見られた例があったものの、分離には至らなかった。さらにツェツェバエの吸血源となる動物種を哺乳動物ミトコンドリアDNAを検出する系で分析したところ、ヒト、アフリカ水牛、アンテロープ類の遺伝子が検出され、これらの動物から吸血していることが明らかにできた。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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