2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
DNA Analysis of the Bacterial Pathogen in the Yellow Sand
Project/Area Number |
19255017
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 海外学術 |
Research Field |
Boundary agriculture
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
MAKI Taichi University of the Ryukyus, 大学院・生命環境科学研究科, 客員教授 (80314970)
|
Project Period (FY) |
2007 – 2010
|
Keywords | 環境汚染 |
Research Abstract |
中国・モンゴルの大陸で強風による砂嵐により巻き上げられた黄砂は地球を回遊する。その黄砂に大気汚染物質を始め、口蹄疫、豚コレラ、ムギサビ病が付着して日本および地球規模で輸送され発生・蔓延することが推測されるが、確認できていない。それら病原菌をDNA鑑定技術によって評価・確定する。 (1)中国・敦煌と内蒙古奈曼の半固定砂丘域の新開墾農地でダストキャチャーによるダスト舞い上がり量を調べた結果、ダスト濃度の差異には人間活動(農業)の影響が大きかった。 (2)2008年3月3~4日の黄砂中の鉱物種を同定と構成元素と最表面に存在する元素の特性評価より、黄砂の構成鉱物は種々の塩類、二次生成物が主であり、含水鉱物は硫酸塩であり、重金属元素も微量含まれる。 (3)黄砂粒子のバルク組成と黄砂最表面組成とは大きく異なり、試料最表面にはCとOとNとが相対的に多く存在し、最表面には人為活動であるNが偏在し、複数の化学状態を確認した。 (4)2008年3~5月沖縄、福岡、つくば採取の黄砂について、全RNAを抽出し、口蹄疫ウイルスのDNA断片プライマーを用いたリアルタイムPCR解析法で、黄砂付着口蹄疫ウイルスDNAの検出を試みた結果、H_2Oでは見られなかった特異的なDNAの増幅が検出され、日本各地から採取した黄砂サンプルに口蹄疫ウイルス付着の可能性を確認した。また、評価法の改良を行いつつある。 (5)黄砂とアレルギー症状の広範囲な文献調査を行うとともに、2009年の黄砂発生期の浮遊物質にアレルギー原因物質アレルゲン研究で、アレルギーモデル細胞を用いて採集浮遊物質抽出液の化学伝達物質β-ヘキサミニダーゼの遊離に与える影響から黄砂アレルゲン物質について興味深い知見を得た。
|
Research Products
(26 results)
-
-
[Journal Article]2010
Author(s)
山田パリーダ・礒田博子・安部征雄
-
Journal Title
黄砂発生における微生物及びアレルゲン物質の輸送 19
Pages: 515-524
Peer Reviewed
-
[Journal Article] 日本粘土学会参考試料の分析・評価2010
Author(s)
宮脇律郎, 佐野貴司, 大橋文彦, 鈴木正哉, 木暮敏博, 奥村大河, 亀田純, 梅染卓也, 佐藤努, 千野大輔, 弘山郁織, 山田裕久, 田村堅志, 森本和也, 上原誠一郎, 八田珠郎
-
Journal Title
粘土科学 48巻4号
Pages: 158-198
Peer Reviewed
-
-
-
[Journal Article]2009
Author(s)
DU M., Seiichro YONEMURA, Hiroyuki DEN, Zhibao SHEN, Yanbo SHEN
-
Journal Title
Relationship between the Climate Change and Dust Storm Occurrence in China 19
Pages: 149-152
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-