2008 Fiscal Year Annual Research Report
舞踊動作のデジタルアーカイブ化と身体動作解析等に関する総合的研究
Project/Area Number |
19300031
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
八村 広三郎 Ritsumeikan University, 情報理工学部, 教授 (70124229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 ミツ 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 教授 (60109311)
遠藤 保子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10185168)
赤間 亮 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (70212412)
崔 雄 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 研究員 (30411242)
関口 博之 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 准教授 (90243063)
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Keywords | デジタル・アーカイブ / 画像・文章・音声認識 / 芸術諸学 / バーチャルリアリティ / 感性情報学 / 身体動作 / 無形文化財 / モーションキャプチャ |
Research Abstract |
本研究の長期的な目標は,舞踊における身体動作の情報を,デジタル技術によって計測・保存し,これを後世に継承するとともに,蓄積された多くの舞踊データを定量的に解析することによって,人間にとって舞踊とは何かについて解明することである.短期的には,各種舞踊の身体動作の特徴抽出とこれに基づく比較や分類等の情報処理,舞踊が観察者に与える感性の解明である.本年度も昨年度に引き続き,以下の課題について研究を行い,成果を関連の学会で発表した. 1. 舞踊動作のセグメンテーションの手法について検討した.身体運動のデータから得られるいくつかの特徴量にもとづき,ひとまとまりの動作として区切る区分点を抽出した. 2. 能の仕舞の稽古過程において,身体動作がどのように向上していくかをモーションキャプチャデータに基づいて分析した.稽古を行うに従って構えの姿勢などに向上の様子が確認できた. 3.仮想現実感技術を利用してCGによるバーチャルダンサーとモーションキャプチャ装置をつけた実際のダンサーとが,コラボレーションを行うシステムの改良を行った. 4. データベースに保存してあるさまざまなダンスステップの標準的な動作データを,たとえば,「激しく」「やさしく」のような感性的に修飾して表示するための基本的システムを開発した. 5. 舞踊中の身体姿勢をクラスタリングし,基本動作へのセグメンテーションや,身体動作の類似検索のために利用する手法を開発した. 6. 舞踊を観察したときに受ける感性的特性と,舞踊の身体動作との関連性を感性情報処理の手法により抽出した. 7. ダンスのコラボレーションシステムのために,伴奏音楽から感性情報を抽出する手法について検討した.これは音楽の感性情報に応じてバーチャルダンサーの動作を変更するために利用する.
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