2009 Fiscal Year Annual Research Report
舞踊動作のデジタルアーカイブ化と身体動作解析等に関する総合的研究
Project/Area Number |
19300031
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
八村 広三郎 Ritsumeikan University, 情報理工学部, 教授 (70124229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 ミツ 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 教授 (60109311)
遠藤 保子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10185168)
赤間 亮 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (70212412)
崔 雄 立命館大学, 立命館グローバル・イノベーション研究機構, 研究員 (30411242)
関口 博之 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 准教授 (90243063)
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Keywords | 舞踊動作 / 無形文化財 / モーションキャプチャ / デジタル・アーカイブ / 動作認識 / 感性情報 / バーチャルリアリティ |
Research Abstract |
本研究の長期的な目標は,舞踊における身体動作の情報を,デジタル技術によって計測・保存し,これを後世に継承するとともに,蓄積された多くの舞踊データを定量的に解析することによって,人間にとって舞踊とは何かについて解明することである.短期的には,各種舞踊の身体動作の特徴抽出とこれに基づく比較や分類等の情報処理,舞踊が観察者に与える感性の解明である.本年度も以下の課題について研究を行い,成果を関連の学会で発表した. 1.舞踊動作のセグメンテーションの手法について検討した.身体運動のデータから得られるいくつかの特徴量にもとづき,ひとまとまりの動作として区切る区分点を抽出した. 2.仮想現実感技術を利用してCGによるバーチャルダンサーとモーションキャプチャ装置をつけた実際のダンサーとが,コラボレーションを行うシステムについて,いくつかの要素技術の研究をおこなった.HMMを利用した実時間ダンスステップ認識手法などである. 3.データベースに保存してあるさまざまなダンスステップの標準的な動作データを,たとえば,「激しく」「やさしく」のような感性的に修飾して表示するための基本的システムを開発した. 4.舞踊中の身体姿勢をクラスタリングし,基本動作へのセグメンテーションや,身体動作の類似検索のために利用する手法を開発した. 5.音楽から感性情報を抽出し,これに応じてCGによる操り人形(マリオネット)の動作を生成するシステムを開発した. 6.舞踊譜Labanotationの入力・編集・表示システムを大幅改良し,能の仕舞の動作への適用を可能にした. 7.感性的要素を付与して踊った実際のダンス動作から感性要素を抽出するためのシステムを開発した.
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