2007 Fiscal Year Annual Research Report
バブルリポソームと超音波によるsiRNA治療システムの開発
Project/Area Number |
19300185
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
丸山 一雄 Teikyo University, 薬学部, 教授 (30130040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 亮 帝京大学, 薬学部, 助手 (90384784)
滝澤 知子 帝京大学, 薬学部, 助手 (90260934)
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Keywords | がん遺伝子治療 / リボソーム / 超音波 / ソノポレーション / 組織特異的遺伝子導入 / 低侵襲 |
Research Abstract |
1 バブルリポソームの調製法 (GMP 対応、サイズ調整)の確立:エタノールのみを用いたリポソーム製剤のGMP製造法を開発した。ガスの封入方法はGMPレベルでの大量調製を考え、バイアル瓶に高圧にガスを封じ込めた密閉状態にして強力超音波照射(27-45KHz、100W)で行う。 2 バブルリポソームへの siRNAの会合:DPPC/DSPE-PEG_<2000>0Me(6 mol %)を構成脂質としたPEG-リポソーム(粒子径:150nm)を調製し、コレステロール修飾siRNA(Chol-siRNA)の組込みが可能であるか、アクリルアミドゲル電気泳動により検討を行った。その結果、Chol-siRNAは、室温で添加混合のみで容易にリポソームに組込まれることが明らかとなった。in vitro系において十分にRNAi効果の認められる未修飾型siRNA(siGL3)の8倍量となるChol-siRNAがリポソームに組込まれることも確認することができたのにに対し、未修飾型siRNA(siGL3)は、添加のみではリボソームに全く組込まれなかった。しかしながら、RNaseに対する優位な抵抗性は、認められなかったことから、PEGの鎖長を工夫することでRNase耐性を高める必要性が考えられた。 3 siRNA 効果のin vitro 評価(レポータージーンを用いた評価):ルシフェラーゼやGFP遺伝子を恒常的に発現する細胞を用いて、上記で調製した siRNA組込み・会合型バブルリポソームによる超音波siRNA導入効率を評価中。この結果を基にバブルリポソームの最適化を行う。また、PEGの先端にトランスフェリンを結合し、癌細胞にターゲティングして、その効果も検討する。
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