2010 Fiscal Year Annual Research Report
算数・数学における表現力・読解力と到達度や態度との関係に関する研究
Project/Area Number |
19300268
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
瀬沼 花子 玉川大学, 教育学部, 教授 (30165732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長崎 栄三 静岡大学, 大学院・教育学研究所, 教授 (50141982)
長尾 篤志 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 教育課程調査官 (00353392)
永田 潤一郎 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 教育課程調査官 (30413909)
銀島 文 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 学力調査官 (30293327)
笠井 健一 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 教育課程調査官 (20466600)
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Keywords | 数学教育 / TIMSS / 表現力 / 読解力 / 国際比較 |
Research Abstract |
1. これまでに作成・整理したTIMSSの算数・数学問題に対する児童・生徒の解答の画像データベースと自由記述式のテキスト化資料,及び,国際公開データなどをもとに,「考えを書く力」と「問題を注意深く読む力」との関係,情報選択・整理・解釈する力と伝統的な問題解決力との関係,日本の中学校2年生の考え方と表現の変化等を分析し,学会(日本数学教育学会論文発表会,平成22年11月,宮崎大学)(全国数学教育学会,平成23年1月,愛媛大学)で発表を行った。例えば,女子の人数に関する算数の文章題の解答644名分を分析すると,解答の長さは最大159字(正答)から0字(無答),平均は20字であり,この問題で答えは正しいが考え方を書いていないまたは間違えている児童は,図形のまわりの長さを問う問題で面積と誤答する割合が高いなど,考えを書く力と問題を注意深く読む力は算数においてもかなり関係していることが明らかになった。 2. IEAデータ処理研究センター(ドイツ)の担当者を招聘し,講演会及びコンピュータ利用のワークショップを開催し,国際データベースをもとにした2次分析の手法;IDB AnalyzerとSPSSを用いた国際データの分析方法や事例など得た。(平成23年1月,玉川大学) 3. オスロー大学(ノルウェー)の研究者を招聘し,表現力及びリテラシーに関する国際シンポジウムを開催し,わが国及び諸外国の数学教育の在り方について考察した。(平成23年1月,文部科学省) 4. 以上の成果の主なものを研究成果報告書(平成23年3月,478頁)としてまとめた。
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