2009 Fiscal Year Annual Research Report
閉鎖性海域における地層中の窒素動態に及ぼす地下水-海水混合作用の影響
Project/Area Number |
19310010
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小野寺 真一 Hiroshima University, 大学院・総合科学研究科, 准教授 (50304366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福岡 正人 広島大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (70117232)
山本 民次 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 教授 (40240105)
竹田 一彦 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 准教授 (00236465)
谷口 真人 総合地球環境学研究所, 研究部, 教授 (80227222)
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Keywords | 瀬戸内海 / 地層 / 窒素動態 / 地下水 / 海水 / 混合 / 溶存ガス / 潮間帯 |
Research Abstract |
本研究では、閉鎖性海域(内湾)において赤潮発生に影響を及ぼしている溶存窒素の動態に関して、内湾流域(陸域沿岸部-潮間帯-湾域)を対象として、地層中での地下水-海水混合作用(地下水流出-海水の浸入;ハイポレーイック効果)の影響を明らかにすることを目的として、研究を遂行した。特に、広島県江田島湾、大阪湾、岡山県児島湾で集中観測を行った。成果は以下のとおりである。 1)潮間帯における地下水-海水混合過程を確認し、地下水による窒素流出量、海水の浸入及び窒素浄化、有機物の堆積-分解過程を定量化した。 2)陸域地下水中の硝酸性窒素と地層中の有機炭素との反応(脱窒)を同定するため、溶存窒素ガス分析を行った。 3)湾域海水中で窒素についての堆積物との交換モデルを構築した。 4)湾スケールでの窒素流出に寄与する海底湧水量の同定のため、各湾域でラドン分析を行った。 5)広域地下水湧出を推定するため、GISベースの湧出モデルを構築し、湧出量及び窒素湧出量を推定した。 以上の成果は、地球惑星合同大会のセッション(代表者主催)、地下水学会、AGUで研究発表を通して報告した。また、生態工学会シンポジウムが共同研究者によって主催され、発表した。
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Research Products
(99 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
小野寺真一
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Journal Title
『アジアの地下環境-残された地球環境問題-』「6章:アジア巨大都市の物質負荷と地下汚染」(学報社)
Pages: 155-185
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[Journal Article]2010
Author(s)
谷口真人
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Journal Title
『秋道智彌・小松和彦・中村康夫 編 水と生活』「第3章 湧水-人が地下水と出会うとき」(勉誠出版)
Pages: 77-103
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[Journal Article]2010
Author(s)
谷口真人
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Journal Title
『秋道 智彌 編 水と文明』「第9章 運河と地下水に映るタイの文明」(勉誠出版)
Pages: 220-242
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[Journal Article]2010
Author(s)
谷口真人
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Journal Title
『秋道 智彌 編 鳥海山の水と暮らし 地域からのレポート』「鳥海山の海底湧水」(東北出版企画)
Pages: 50-69
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[Journal Article]2009
Author(s)
谷口真人
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Journal Title
『総合地球環境学研究所編 水と人の未来可能性-しのびよる水危機』「第4章 見えない水をはかる」(昭和堂)
Pages: 109-141
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