2010 Fiscal Year Annual Research Report
多言語地域における言語教育カリキュラムの開発-日越地域共同研究-
Project/Area Number |
19310158
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
村上 呂里 琉球大学, 教育学部, 教授 (40219910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西岡 尚也 琉球大学, 教育学部, 教授 (60336360)
那須 泉 琉球大学, 法文学部, 非常勤講師 (20381204)
善元 幸夫 琉球大学, 教育学部, 非常勤講師 (40587739)
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Keywords | 多言語社会 / 少数民族 / 多文化教育 / 授業研究 / バイリンガル教育 / 地域 / 対話 / 自尊感情 |
Research Abstract |
2010年9月8日、ベトナム国タイグェン省ボーニャイ郡クックドゥオン小学校にて、善元幸夫「太陽と山に暮らす人びと第2回」、西岡尚也「世界の食べ物」の提案授業と授業研究会を行った。その中で、少数民族地域における「子ども中心主義」とは、単に生徒が主体的に活動するという意味ではなく、根幹に子ども達の自尊感情を育てるを据えなければならないことを確認し合った。2011年3月1日には沖縄でシンポジウムを行い、日本側/「僻地の小学校における授業研究会で大切にしたいこと~離島の小学校での実践をもとに~」(山口剛史)、ベトナム側/「ベトナム教育改革の現況と課題(Dao Thuy Nguyen)の報告を行い、研究協議を行った。1.伝達注入式の授業から学習者を主体に据えた対話型授業への転換、2.親の文化の尊厳を学ぶことによる学習者の自尊感情の育成を根源に据えること、3.学習者の思いや生活を表現する作文を学習材とし、そこからカリキュラムを組み換えていく対話生成型カリキュラム編成力を教員の実践力に位置づけていくこと、4.自尊感情を育むために(1)子ども自身の五感をくぐらせた学びを創造すること、(2)自らの地域の文化を掘り起こし、教材化することによって、自らが住む地域に誇りを育むこと、(3)知識の有無を問わず、全員が参加できる授業を工夫し、そのことによって授業の中で子ども一人ひとりの居場所をつくっていくこと等、カリキュラム開発の基本的視点を明らかにした。これらの成果については、2010年10月10日日本教育方法学会にて研究発表を行った。また、2011年本研究における研究授業を収めた『沖縄発「伝統的な言語文化」の学びの創造』(琉球大学「ことばの文化と学び」研究会)を刊行し、地域に広く配布し、新聞記事でとりあげられるなど多くの反響を呼んだ。
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Research Products
(3 results)