2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Study of Saivism based on Khmer and Cham Inscriptions
Project/Area Number |
19320014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Religious studies
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
TAKASHIMA Jun Tokyo University of Foreign Studies, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (40202147)
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Project Period (FY) |
2007 – 2010
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Keywords | 宗教史 / ヒンドゥー教 / アンコール / チャンパー / 刻文 / サンスクリット語 |
Research Abstract |
本研究の実施計画は三つの要素からなっている。 最初のものは、(a)研究の基礎となるデータベースの整備である。 具体的には、テキストに関連するものとして、クメール文字碑文とチャム文字碑文の電子化入力を行い、テキストデータベースとして検索を可能にするとともに、KWICインデックスの作成を行って碑文テキスト校訂者の著作権の問題に抵触しない形にして広く世界の研究者に研究の基礎となるツールを提供する。 更に、既にGICAS(「アジア書字コーパスに基づく文字情報学の構築」)プロジェクトにおいて着手したチャム文字碑文の画像データベースの構築を進めるとともに、クメール碑文画像データベースの構築のための碑文画像の撮影を進める。 これに伴って、予算の許すかぎり、碑文の記述内容と遺跡遺物の対照研究のために、アンコールとチャンパーの文明の遺跡の実地調査を行う。 第二に、(b)チャム文字処理ツールの作成である。チャム文字についてはまともに使用可能なフォントすら存在しないために、研究を進めるにあたって様々な困難が伴う。これを解決するために、METAFONTを用いてチャム文字のフォントを作成する。そして作成したチャム文字フォントに基づいてTeXのチャム文字処理システムを作成する。 そして第三が、(c)シヴァ教の研究である。データベースを利用した網羅的な出現例の検討に基づいて、チャンパー及びアンコール期クメール文化におけるシヴァ教を中心とするヒンドゥー教の様相について、最新のインドでのシヴァ教の研究の進展と対応した研究を進める。
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