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2007 Fiscal Year Annual Research Report

「隣語大方」の新研究-早稲田大学服部文庫所蔵「朝鮮語訳」に着目して-

Research Project

Project/Area Number 19320061
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

岸田 文隆  Osaka University, 大学院・言語文化研究科, 教授 (30251870)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小西 敏夫  大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (20289359)
朴 真完  京都産業大学, 全学共通教育センター, 講師 (90441203)
Keywords隣語大方 / 朝鮮語訳 / かな書き朝鮮語 / 対馬 / 全一道人
Research Abstract

本研究においては、「隣語大方」の所拠資料である早稲田大学服部文庫所蔵の「朝鮮語訳」全3巻の解読と文献学的検討(他の関連諸資料との照合)および言語学的検討を実施し、また、「朝鮮語訳」のデータベースを作成する計画であるが、本年度は、以下の研究・作業を実施した。
まず、解読については、計9回の研究討論会を開催して、「朝鮮語訳」の第1条から第50条までのかな書き朝鮮語部分・ハングル表記朝鮮語部分・くずし字表記日本語部分について、検討を加えた。つぎに、文献学的検討については、「朝鮮語訳」の成立にかかわる諸資料との照合作業の一環して、「朝鮮語訳」にあらわれる数多くの歴史関連記事のうち、とくに朝鮮通信使と竹島一件に関する記事に着目し、他の史料類、とくに対馬宗家文書のひとつである「宗氏実録」との照合作業を実施した。言語学的検討については、上記の解読作業と密接にかかわる表記・音韻面(朝鮮語かな表記の転写システム)についての検討をおこなった。本年度は、とくに子音について検討し、本書の朝鮮語かな表記が同時代の対馬資料である「全一道人」(1729)のかな表記と酷似していること、本書のかな表記が少なからずその当時の日本語側の音韻・音声的事情を反映したものであって朝鮮語音韻史のみならず日本語音韻史の資料としても重要であることを明らかにした。その研究成果は、2008年1月12日に大阪大学において開催された第221回朝鮮語研究会において発表した。
データベースの作成については、本年度解読のすんだ「朝鮮語訳」第1条から第50条までを入力し、デジタルデータを作成した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 「「朝鮮語訳」の朝鮮語かな表記について(その1:子音について)」2008

    • Author(s)
      岸田 文隆
    • Organizer
      第221回朝鮮語研究会
    • Place of Presentation
      大阪大学待兼山会館
    • Year and Date
      2008-01-12
  • [Presentation] 「韓日両国における二重言語教育の歴史について」2008

    • Author(s)
      鄭 丞恵
    • Organizer
      第221回朝鮮語研究会
    • Place of Presentation
      大阪大学待兼山会館
    • Year and Date
      2008-01-12

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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