2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19320064
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
沈 力 Doshisha University, 文化情報学部, 准教授 (90288605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
影山 太郎 関西学院大学, 文学部, 教授 (80068288)
村木 新次郎 同志社女子大学, 文芸学部, 教授 (00000430)
酒井 弘 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (50274030)
定延 利之 神戸大学, 国際文化部, 教授 (50235305)
星 英仁 同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (70340461)
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Keywords | 事象表現 / テンス / アスペクト / 対照言語学 / 複合述語 / 心理的実験 / 概念構造 / 方言調査 |
Research Abstract |
本研究は19年度に(1)事象表現が言語間でどのように異なるのか、それがテンス及びアスペクトマーカーの働きや複合述語の形成などの言語現象にどんな影響を与えるのかという対照言語学的問題、(2)事象表現をめぐる言語間の相違を説明するパラメータと、相違の背後にある普遍的メカニズムを解明するという理論言語学的問題について(「研究の目的」参照)、中国語と日本語の対照を通して、研究活動を行った。 「研究実施計画」通りに、2007年9月1-2日に北京大学日本語日本文化学部と共催で「2007中日理論言語学国際研究フォーラム」という国際会議を開催した。この会議は2日間にわたり、参加者が120名を超える規模であったが、その中で70名が研究発表を行った。その会議の一日目に、本研究の分担者影山太郎先生は「出来事の世界とモノの世界」という基調講演を行い、代表者沈力、分担者酒井弘氏はほかの3名の研究者とともに「動詞は如何にわれわれの世界を捉えているのか」という題目でパネルディスカッションを行った。そのほかに、分担者村木新次郎先生、楊凱栄氏、星英仁氏は二日目にそれぞれ一般発表をした。日本語研究者と中国語研究者は上の2つのテーマをめぐって、有益な議論を交わし、一部の研究は最先端な研究成果をあげたと言える。現在、発表論文の一部を論文集にまとめ出版する予定である。さらに、この国際会議を通して、北京大学、清華大学、中国社会科学院語言研究所をはじめ多くの大学・研究所の研究者と交流し、ネットワークを作ることができたことも「19年度研究実施計画」の成果とも言える。
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Research Products
(20 results)