2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19320064
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
沈 力 Doshisha University, 文化情報学部, 教授 (90288605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 勤 中京大学, 国際教養学部, 教授 (50298478)
星 英仁 同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (70340461)
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Keywords | 事象表現 / 対照研究 / 理論語言学研究 / 若手育成 / 国際フオーラム / テンス・アスペクト / 対照言語学 / 同志社大学 |
Research Abstract |
本研究は20年度に(1)事象表現が言語間でどのように異なるのか、それがテンス及びアスペクトマーカーの働きや複合述語の形成などの言語現象にどんな影響を与えるのかという対照言語学的問題、(2)事象表現をめぐる言語間の相違を説明するパラメータと、相違の背後にある普遍的メカニズムを解明するという理論言語学的問題について(「研究の目的」参照)、中国語と日本語の対照を通して、研究活動を行った。 「研究実施計画」通りに、平成21年度は、データ収集及び整理そして分析を行った。 2009年7月26日に同志社大学で『2009中日理論言語学研究国際フォーラム』を行い、中国研究者と日本研究者共同で本科研の成果を公表した。この会議では、午前「事象表現に関する日中対照研究の展望」という題でパネルディスカッションを行った。パネラーは定延利之(神戸大学)、彭広陸(北京大学)、沈力(同志社大学)であり、コメンテータは益岡隆志(神戸市外国語大学)、杉村博文(大阪大学)であり、司会者は村木新次郎(同志社女子大学)である。午後の部では、20名の研究者は3つの会場に分けて研究成果を披露した。その中には、第一線で活躍している研究者だけではなく、大学院生など若手の研究も注目されている(予想される結果と意義(4)参照)。会場には150名に上る参加者が来られた盛大な会議であった。 平成22年度に、本科研(19-21)の三年間の研究成果をまとめて影山太郎・沈力(編)「中日理論言語学論集シリーズ(くろしお出版)」を出版する計画を立てている。それぞれ『複雑述語と事象構造』、『統語構造と意味解釈』、『統語範疇と語彙分類』、『事象タイプの記述研究』である。
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Research Products
(27 results)