2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19320068
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Research Institution | Okinawa International University |
Principal Investigator |
高橋 俊三 Okinawa International University, 総合文化学部, 教授 (40088779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西岡 敏 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (30389613)
狩俣 繁久 琉球大学, 法文学部, 教授 (50224712)
又吉 里美 志學館大学, 人間関係学部, 講師 (60513364)
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Keywords | 八重山方言 / 琉球方言 / 南琉球 / 言語地理学 / 言語地図 / 国語学 / 方言学 / 音変化 |
Research Abstract |
平成21年度も、平成20年度に引き続き、いくつかの項目が未調査の地点、すなわち、竹富町波照間島、竹富町西表島祖納、竹富町西表島干立、石垣市平得、竹富町西表島網取、竹富町西表島崎山の臨地調査を行った。網取と崎山の両地点に関しては、話者が石垣市内にいるため、石垣市内にて聞き取り調査を行った。調査で得た語形は、随時パソコン入力され、データベース化・言語地図化された。また、調査者が過去に行っていた石垣市伊原間、与那国町祖納などの調査結果のデータ入力を行い、今回の言語地図のデータとして使用するため資料に加えた。 平成21年度は、本科研の最終年度であったため、本科研に関わった研究者が調査結果について沖縄言語研究センター定例発表会で口頭発表を行い、さらには3年の調査のまとめとして研究成果報告書を作成した。口頭発表では、八重山諸方言の言語区画や地域的特徴、あるいは、無声化、有声化、摩擦音化、鼻母音化、閉鎖音化、喉頭音化といった音変化の特徴、個々の語彙における意味的分析、動詞の活用および過去形にまつわる問題について採り上げ、発表用に書き改められた言語地図をもとに、活発な議論が行われた。 これら議論をふまえた上で、今回の調査に関わった全研究者による研究成果報告書がまとめられた。研究成果報告書は、200頁以上にわたるもので、八重山方言が話されている各集落の特徴をはじめ、琉球における言語地図作成の歴史などについても整理されている。今回の調査研究で作成された多くの言語地図を含み、それらに対して各研究者が詳しい解説を施している。また、今回の調査をもとにした研究論文も掲載している。2010年4月末現在、報告書は完全原稿が印刷会社に入稿済みで、出来上がり次第、関係者に配布する予定である。
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Research Products
(4 results)