2007 Fiscal Year Annual Research Report
四国遍路と世界の巡礼、その歴史的諸相の解明と国際比較
Project/Area Number |
19320097
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
内田 九州男 Ehime University, 法文学部, 教授 (10158777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹川 郁雄 愛媛大学, 法文学部, 教授 (60236445)
寺内 浩 愛媛大学, 法文学部, 教授 (40202189)
山川 廣司 愛媛大学, 法文学部, 教授 (30113682)
加藤 好文 愛媛大学, 法文学部, 教授 (70136779)
川岡 勉 愛媛大学, 教育学部, 教授 (90186057)
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Keywords | 巡礼 / 四国遍路 / 札所 / 聖地 / 八十八か所 / 救済 |
Research Abstract |
1 国内外でフィールド調査を実施し、資(史)料収集に努めた。(1)国内では(i)四国遍路88カ所のうち、愛媛県内の20か寺を調査し、境内における伽藍配置等の資料を得た。(ii)現代遍路の意識調査を実施した。第50番札所繁多寺にて2007年9月に9日間、巡拝中の遍路に質問紙による聞き取り調査を実施した。有効回答者数は592人であった。こうして得られたデータをコンピュータ入力して、エクセルで集計可能な状態にした。(2)海外では、ギリシア、アメリカ、イギリス(2件)、エジプトの各地の巡礼・聖地関係の現地調査・文献調査を実施した。 2 パソコンを設置し、巡礼関係の論文・調査報告書・著書等を約1000件入力しデータベース化した。 3 合宿研究会の実施。夏休みに愛媛の札所寺院の宿坊で合宿研究会を開き、研究方法をはじめ種々意見交換・討論を行い、あわせて札所の見学なども行った。 4 12月8・9日愛媛大学で「巡礼と救済」のテーマでシンポジウム・研究集会を開催し、シンポジウムでは2本の報告(熊野参詣・西国巡礼)とコメント1本、研究集会では5本の研究発表(キリスト教巡礼1、四国遍路1、現代韓国の巡礼1、その他1)を行い、ここを巡礼研究の成果発表の場とし、かつ巡礼研究者の全国的な交流の場とすることができた。またこの場には市民約200名が参加しており、この科研費プロジェクトの研究成果と研究情報を地域へ発信・提供した。 5 このシンポジウム・研究集会の各報告、合宿研究会参加記、海外調査報告を掲載した冊子(『巡礼と救済-四国遍路と世界の巡礼-』)を公刊し、参加者をはじめ全国の研究者や大学研究室等へ提供した。
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Research Products
(52 results)