2007 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア諸国における都城及び都城制の比較を通じてみた日本古代宮都の通時的研究
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19320102
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
橋本 義則 Yamaguchi University, 人文学部, 教授 (60164802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 俊明 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (50183067)
山中 章 三重大学, 人文学部, 教授 (40303713)
馬 彪 山口大学, 人文学部, 教授 (20346539)
黄 暁芬 東亜大学, 総合人間文化学部, 教授 (20330722)
林部 均 奈良県立橿原考古学研究所, 総括研究員 (70250371)
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Keywords | 都城制 / 都城 / 東アジア / 宮都 / 通時的 / 比較史 |
Research Abstract |
本年度は、以下の三方面から共同研究を進めた。 (1)都城遺跡の調査 (1)宮都遺跡の踏査9月・11月に、海外研究協力者2名を招いて、日本古代宮都遺跡のうち飛鳥・難波宮・大津宮・「藤原」京と恭仁京・甲賀宮・保良宮の踏査を一週間以上に亘って行った。この踏査を通じて、日本の古代宮都遺跡の現況と発掘調査の成果を、海外研究協力者には認識してもらい、また研究分担者と国内の研究協力者には日本古代宮都の通時的研究のための現状を把握してもらった。 (2)3月に、研究分担者と研究協力者併せて4名で中国西安周辺の秦・漢・北朝・隋唐・明清の都城遺跡と関連遺跡の調査を行った。 (2)研究会の開催 (1)9月・11月の日本古代宮都遺跡の踏査に併せ、「7世紀の宮都遺跡の研究状況」及び「日本古代の複都制を繞る諸問題」の二つの課題について、発掘調査担当者らを交えて研究発表及び討論を行う研究会を各々一日開催した。この研究会を通じて新たに協力者を得ることができ、日本の古代宮都を通時的に考えるために必要な研究組織を強化することができた。 (2)1月には、二日間に亘って共同研究会(第9回東亜比較都城史研究会)を開催した。海外研究協力者1名を招き、「都城内の諸施設」という共通課題について開催し、研究代表・分担者それぞれが専門とする地域と時代について研究報告を行った上で討論した。また来日中のソウル大学校朴漢済教授に遊牧社会の都城について講演していただき、討論を行った。 (3)史料のPC入力(1)(2)と並行して、東アジアのうちベトナムの都城遺跡について検討するために必要な基礎史料である『大越史記全書』を、OCRソフトを使ってPCに入力し、ほぼ50%の入力を終えた。
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Research Products
(5 results)