2009 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア諸国における都城及び都城制の比較を通じてみた日本古代宮都の通時的研究
Project/Area Number |
19320102
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
橋本 義則 Yamaguchi University, 人文学部, 教授 (60164802)
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Keywords | 都城制 / 都城 / 東アジア / 宮都 / 通時的 / 比較史 |
Research Abstract |
本年度は、以下の二方面から共同研究を進めた。 (1) 都城遺跡の調査 (1) 国内宮都遺跡の踏査 11月に、日本古代宮都遺跡と深い関わりを持つ、大宰府跡とその関連遺跡の踏査を、研究代表者・連携研究者・研究協力者で行った。この踏査を通じて、大宰府跡とその関連遺跡の現状を把握することとに、これまで二年間に亘って実施してきた日本の古代宮都遺跡の踏査の成果と比較しつつ、通時的に日本古代宮都遺跡の現状把握と課題を認識した。 (2) 海外都城遺跡の調査 11月に、山口大学人文学部の研究プロジェクトと連携し、中国の西北大学文博学院考古系および中国社会科学院考古研究所、陜西省考古研究院のなどの協力の下、漢長安城と深い関連を持つ前漢皇帝陵十一陵のの調査を行い、その成果の一部を「前漢皇帝十一陵の踏査」として公表した。 (2) 研究会の開催 (1) 11月の太宰府跡とその関連遺跡の踏査に併せ、「太宰府跡及び関連遺跡の発掘調査成果と課題」の課題で、発掘調査担当者らを交えて研究発表及び討論を行う研究会を開催した。この研究会を通じて新たに協力者を得ることができ、日本の古代宮都を通時的に考えるために必要な研究組織をさらに強化することができた。 (2) 1月には、二日間に亘り、近世東アジア研究会(代表・山形大学人文学部新宮学)と合同で共同研究会を開催した。「近世東アジアの複都制」なる共通課題で開催し、研究代表・連携研究者に加え、ゲストスピーカー3名を迎え、それぞれが専門とする地域と時代について研究報告を行った上で討論した。
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Research Products
(4 results)